躍進の西武…光る21歳の異次元数値「8.8」 源田だけじゃない名手は「お金が取れる」

西武・滝澤夏央【写真:小林靖】
西武・滝澤夏央【写真:小林靖】

二塁で「5.5」&遊撃で「3.0」

 西武は今季、交流戦を終えて37勝31敗で、首位ソフトバンクに4ゲーム差の4位と健闘を見せる。失点がリーグ最少という高い守備力がチームを支えているが、中でも滝澤夏央内野手は二遊間の守備指標UZRで高い数値を叩き出しており、ファンの間では「本当にお金が取れる守備」「源田2世すぎる」と評価急上昇中だ。

 今季ここまで二塁で31試合、遊撃で22試合、三塁でも3試合に出場。14日に本拠地で行われた中日戦では「2番・二塁」で出場すると、投手の足元を抜いて中前に抜けそうな打球を回り込んで処理。無駄のない動きのジャンピングスローでアウトを奪った。さらに翌15日の同戦には「2番・遊撃」で出場し、三遊間の深い位置から矢のような送球で遊ゴロに仕留め、球場を沸かせた。

 セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)の算出では、二塁のUZRはリーグトップの5.5、遊撃手としてもリーグ2位の3.0、守備機会が少ない三塁でも0.3をマークするなど、複数ポジションで圧倒的な守備力を誇る。西武はチーム全体でも12球団トップのUZR26.8を残しており、優れた守備力が今季ここまでの好調を支えてきた。

 2021年に育成ドラフト2位で入団。1身長164センチと、現役選手の中では最も低いが、打撃でも打率.272と成長を見せる21歳。SNSでは「彼は小さなスーパースター」「源田以上の守備ができるやつがいる」「身体能力すごいよな」「夏央は小坂みたい」「エグいて」「この守備に打っても.280、神すぎる」「この選手を見つけてきたスカウトも讃えたい」などのコメントが日に日に増えている。

【実際の動画】深い位置から矢ような送球、滝澤が見せた「お金が取れる守備」

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