チラつく引退…2軍降格で違和感「僕は邪魔だな」 阪神に隠し通した“終わりの時”|球界群像 狩野恵輔#23
現役時代の狩野恵輔氏【写真提供:産経新聞社】元阪神・狩野恵輔氏、選手会長就任も陥った不振
悪い方にハマってしまった……。元阪神の狩野恵輔氏(野球評論家)は2017年シーズン限りで17年間の現役生活にピリオドを打った。前年(2016年)は“虎の代打の切り札”だったが、ラストシーズンはわずか5試合の出場で5打数無安打だった。実は最初から「キーになる年と思っていた」という。「優勝するか、僕がムチャクチャ活躍するか、終わる年かと……」。シーズン途中からは「“うわー、こっちの方かもしれん”と考えてしまった」と当時の胸の内を明かした。
2000年のドラフト3位で群馬県立前橋工から捕手として阪神入りした狩野氏はプロ9年目の2009年にレギュラー捕手の座をつかんだ。だが、その年のオフにメジャー帰りの城島健司捕手が加入したことで、実質2010年から外野手に転向。さらに腰痛に悩まされるようになり、2012年オフには育成契約になった。2013年7月に支配下に復帰できたが、1軍で結果を出せず苦しみ抜いた中で代打として活躍し始め2016年には“代打の切り札”を務めるまでに巻き返した。
2016年オフには阪神選手会長に就任。「(前会長の)上本(博紀内野手)に『狩野さん、やってください』と言われた。『俺なんかいいよ』って言ったんだけど『若手がまだいないから、間で1回だけやってください』というので『じゃあ1年だけでも』と言ってやったんですけどね」。もちろん1年限りの思いは選手会長の職だけのこと。選手としては代打人生に厚みを増すつもりでプロ17年目の2017年シーズンに挑んでいた。
元阪神・狩野恵輔氏【写真:山口真司】「パワーで勝負しようとしたからうまく打てなくなった」
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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