151億円男、メジャートップ独走の33号 猛追する大谷を引き離し…“ボンズ超え”も視野

「3番・捕手」で先発出場
【MLB】マリナーズ ー ロイヤルズ(日本時間1日・シアトル)
マリナーズのカル・ローリー捕手が30日(日本時間7月1日)、本拠地で行われたロイヤルズ戦に「3番・捕手」で先発出場。第4打席で7試合ぶりとなる33号ソロを放った。本塁打数はメジャー単独トップを走り、2位のアーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)を3本差に引き離した。6月までに33本は史上3位タイの記録となった。
23日(日本時間24日)、敵地でのツインズ戦で4戦連発となる32号2ランを放った後はノーアーチだったが、待望の一発が飛び出した。4点リードの7回、先頭で迎えた第4打席に相手左腕リンチが投じたナックルカーブを右中間スタンドに運んだ。打球初速103.1マイル(約165.9キロ)、飛距離393フィート(約119.8メートル)、角度31度の一撃だった。
試合前時点で32本塁打&69打点で2冠に立っていたローリー。これでナ・リーグトップで29発の大谷翔平投手(ドジャース)には4本差をつけた。また、第3打席でも犠飛を放っており、この33号ソロで71打点。試合前までメジャートップで並んでいた鈴木誠也外野手(カブス)を突き放し、2冠で単独トップとした。
前半戦の最多本塁打記録は2001年にバリー・ボンズが記録した39本で、新記録にも期待がかかる。スイッチヒッターとしても球宴前の最多本塁打記録を更新済み。今季開幕前に6年1億500万ドル(約151億円)で契約延長した28歳はオールスター戦でホームランラービーへの出場を表明するなど、長距離砲として存在感を不動のものとしつつある。
既に捕手としては、前半戦で最多記録だった1970年のジョニー・ベンチの28本を大幅に更新。2021年にサルバドール・ペレスが樹立した捕手最多本塁打記録の48本を更新する可能性も極めて高くなっている。