ほぼ最低年俸でも…“大谷ライバル”を翻弄 “魔球”操るパ軍右腕は「絶滅危惧種」

パドレスのウォルドロンがナックルボールでシュワーバーを空振り三振
【MLB】フィリーズ 4ー0 パドレス(日本時間1日・フィラデルフィア)
パドレスのマット・ウォルドロン投手が30日(日本時間7月1日)、敵地で行われたフィリーズ戦で今季初登板を果たした。強打者を手球に取ったナックルボールには「これが見たかった」「絶滅危惧種のナックルボーラーウォルドロンが帰ってきた」と歓喜の声が上がった。
初回1死、ナ・リーグ本塁打数で大谷翔平投手(ドジャース)に次ぐ2位につけているカイル・シュワーバー外野手を打席に迎えた。カウント2-2からの5球目、80.3マイル(約129.3キロ)のナックルボールで空振り三振。2死一、二塁からはニック・カステヤノス外野手に対して、カウント0-2から3球目の84.9マイル(約136.6キロ)のナックルボールで空振り三振に仕留めてピンチを脱した。
リーグ最低年俸の76万ドル(約1億900万円)に対して、ウォルドロンは1年77万5800ドル(約1億1100万円)。それでも“揺れる魔球”で強打者たちを打ち取った。ティム・ウェイクフィールド、RA・ディッキー、スティーブン・ライト以降絶滅危惧種になっているナックルボーラーの活躍に期待が寄せられている。
「ピッチング・ニンジャ」の愛称で知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏が「マット・ウォルドロンのえげつないナックルボール」と題した映像を公開すると、「ナックルボーラーのウォルドロンが帰ってきました」「嫌らしい」「彼がいなくて寂しかったよ」などのコメントがあった。