「なんで戦力外だったのか…」 31歳で覚醒…12球団最強“153”に「予想できなかった」

中日・山本泰寛【写真:小林靖】
中日・山本泰寛【写真:小林靖】

巨人→阪神→中日で2年目、初の開幕スタメンなど存在感

 中日の山本泰寛内野手がチームに欠かせない存在となっている。二塁手で20試合、遊撃手で14試合、三塁手で1試合に先発出場。ここまで52試合で打率.244、2本塁打、8打点、OPS.618だが、“12球団トップ”の数値も残している。

 セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、打撃での得点貢献を平均基準で指数化した「wRC+」では、遊撃手(50打席以上)でトップの「153」を記録している。守備全般での貢献を示す「UZR」は、二塁で「1.6」、遊撃で「1.3」をマーク。またWARはすでにキャリアハイの「1.2」に達した。

 2015年ドラフト5位で巨人に入団。2019年には92試合に出場したが、2020年は1軍出場なしに終わり、オフに金銭トレードで阪神に移籍した。しかし2023年は1軍出場が叶わず、オフに戦力外となり中日へ。プロ10年目の今季は初の開幕スタメンを勝ち取るなど31歳となった今“全盛期”の輝きを見せている。

 SNS上には「山本泰寛覚醒のとき」「なんで阪神戦力外だったのかわからん」「通算WAR2.4なのに今季だけで1.2稼いでるの意味わからなくて」「打てる、守れるでWARを稼ぎまくっている山本さん」「普通にヤスえぐい」「あのヤスがこんなに活躍するとはなぁ全く予想外だった」など驚きと喜びの反応が多かった。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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