大谷翔平は「放っておけ」 元エ軍監督が送るロバーツ監督への「唯一のアドバイス」

Wソックス選手育成特別補佐のフィル・ネビン氏【写真:小谷真弥】
Wソックス選手育成特別補佐のフィル・ネビン氏【写真:小谷真弥】

元エンゼルス監督のネビン氏「とにかくフィールドにいるのを見るのが嬉しいです」

【MLB】ドジャース ー Wソックス(日本時間2日・ロサンゼルス)

 元エンゼルス監督で、ホワイトソックスの選手育成特別補佐のフィル・ネビン氏が1日(日本時間2日)、ドジャースタジアムへ姿を見せた。6月に投手復帰した大谷翔平投手について「とにかく彼がフィールドにいるのを見るのが嬉しいです。去年チームが優勝した時の笑顔を見て、本当に勝ちたいという気持ちが伝わってきました。昔からそうででした。勝てない時はすごく悔しがっていましたし」と語った。

 大谷は6月16日(同17日)の本拠地・パドレス戦で663日ぶりに投手復帰。2022年途中から監督代行、監督として指揮していたネビン氏は、大谷の登板を全てチェック。「全部見ています。初登板はちょっと興奮していた感じはありましたが、その後は落ち着いてきました。打たれることもあるが、そうそう打たれない。いつも安定している」と目を細めた。

 2回1安打無失点だった同28日(同29日)の敵地・ロイヤルズ戦では、メジャー自己最速101.7マイル(約163.7キロ)を出した。「全く驚きはないね。彼がどれだけ努力しているかを知っているし、回復の段階も見ていた。もうすぐ手術から2年。ちょうど全快になる時期だ。プレーオフで先発してもおかしくないね」と笑顔を浮かべた。

 ロバーツ監督とは「親友の1人」。大谷についても話しているという。元監督から起用法のアドバイスはあるのだろうか。「唯一のアドバイスは『放っておけ』ですね(笑)。ショウヘイは何をすべきかわかっているし、デーブは選手との関係作りが非常にうまい。常に世界最高の選手になるために毎日を捧げているから」と話した。

 自身はホワイトソックス選手の育成に力を注いでいる。「もちろんショウヘイの大ファンです。でも、今はホワイトソックスで仕事をしている。だから、今日の試合はショウヘイが活躍してホワイトソックスが勝つなら最高だ」と複雑な表情を浮かべていた。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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