大谷翔平は毎年MVPを“獲得すべき” 米識者が熱弁…打者だけで別格、二刀流で加速する価値

ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

4度のMVP受賞となればバリー・ボンズに次ぎ歴代単独2位

 ドジャース・大谷翔平投手は昨季、54本塁打&59盗塁という空前絶後の成績を残し、自身3度目のMVPに選ばれた。今季は6月に663日ぶりの投手復帰を果たし、二刀流完全復活も近い状況だ。一方で米識者は「打撃だけでMVP最有力候補です」と別格の“違い”を指摘する。

 米スポーツ局「FOXスポーツ」でアナリストを務めるベン・バーランダー氏が司会を務めるポッドキャスト番組「Flippin’ Bats with Ben Verlander」が6月30日(日本時間7月1日)に更新され、バーランダー氏が今季のMVPレースを占った。「現時点でMVP最有力」としたのは、やはり大谷だった。

「打だけで彼はMVP最有力候補です。加えて、彼はマウンドでも、とても効果的な活躍をしています。ドジャース(関係者)含めた全員が言っているのですが、投手として出場すれば全てが(チームにとって)ご褒美になります。なぜなら、投手としてロースター枠が必要ないからです」と、大谷が二刀流として活躍することはチーム編成上にも大きな恩恵をもたらすと語る。

 まだ二刀流が本格稼働したわけではないものの、「すでにナ・リーグ最高の選手なんですよ。しかもいいピッチングをしています。なので、3年連続、4度目のMVPを獲得するでしょう」と同氏。「ショウヘイ・オオタニが毎年MVPを獲得する? 答えはイエス。そうあるべきなんです。“投票疲れ”というのは実際に目にしてきましたが、彼の場合には適用されないと思います。誰よりも優れている選手だからです」とし、アウォード投票でしばしば見られる同じ選手への投票回避という現象も、大谷には適用されないと見ているようだ。

 一方で「DHだけなら投票疲れが起きると思いますが、打率.290から.300、本塁打60、打点も沢山、盗塁も20をマーク(する勢いで)、マウンドでは防御率3.00を切って、三振を量産しています」と今季は打者一本ではないことを強調。「彼はマウンドに戻っただけでなく、頭をかかえるような活躍しています。2度目の肘の手術をした人間がどうしてこんな活躍をできるのかと思ってしまいます。アスリートの限界を突破し続けているのです」と絶賛の言葉を並べた。

 ここまで3試合に登板(4回)して防御率2.25。渡米後最速101.7マイル(約163.6キロ)を記録するなど、投手としての非凡な才能も見せている。バーランダー氏は「スタミナも戻ってくるでしょう。しかも、球質も失われることはないでしょう。彼は、サイ・ヤング賞候補の投手です。ジョン・スモルツは投手に専念すれば、球界最高の1人になれると言っていましたよ」とし、投打一つをとっても才能に限界がないことに興奮を隠しきれなかった。

(Full-Count編集部)

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