MLBの野手登板に「茶番はやめろ」大物OBが怒り 労使協定で制限の動きも浮上

苦しいブルペン事情では苦肉の策
メジャーリーグで終盤に大差がついた場面で、しばしば行われる野手登板。メジャーの複数のOBがこの起用法に不快感を示し、制限するようにMLBと選手会に働きかけていることが分かった。
米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者が報じた。記事によると、複数のOBが「次の労使協定に、大差のついた試合で野手が登板する数を劇的に減らす条項を盛り込むよう強く求めている」という。オールスターゲームに出場したことがある匿名の元選手は「試合を台なしにし、スタッツを茶番にしている」「そのうち誰かケガをする。ふざけるのはもうやめるべきだ」と証言したという。
野手登板は、延長戦か、8点以上のリードを許している場合、10点差以上でリードしている9回に認められている。ブルペンの事情が厳しいチームには苦肉の策として用いられており、ドジャースでは“キケ”ことエンリケ・ヘルナンデス内野手が今季既に5登板、ミゲル・ロハス内野手も3登板している。10日(日本時間11日)に敵地で行われたパドレス戦では大量リードされた6回途中に早くもキケを野手登板させ、賛否を呼んだ。
SNSでも野手登板に対し「これは禁止すべきだよ」「野球界にとって最大の恥。MLBがこんなことを許しているなんて信じられない!」「相手にもう少し敬意を払うべきだ」「野手を登板させるの、本当に大嫌い。スポーツ全体で一番イライラすることだよ」「スポーツは“楽しいもの”だって、みんな忘れてるんじゃない?」など、さまざな意見が書き込まれている。
(Full-Count編集部)
