急激変化する149km“魔球”…山本由伸は「打てるわけない」 米脱帽の1球「常軌を逸した」

「FOXスポーツ」が脱帽…「常軌を逸した変化」
【MLB】ドジャース 6ー1 Wソックス(日本時間2日・ロサンゼルス)
衝撃変化の1球に騒然とした。ドジャース・山本由伸投手が1日(日本時間2日)、本拠地でのホワイトソックス戦に先発登板。7回98球3安打1失点の投球で今季8勝目を手にした。米メディアは、快投を呼んだ“魔球”に脱帽。「常軌を逸した変化だ……」と驚きの声をあげた。
付け入る隙を与えない投球だった。初回を3者凡退に封じると、2回には2人の走者が無失点に抑えた。4回に1点を失ったものの、7回を投げて3安打1失点、1四球8奪三振の好投で渡米後最多となる8勝目を手にした。防御率2.51はナ・リーグ3位となった。
この日はフォーシーム44球の次に多く投げ込んだのが、23球のスプリッターだった。空振りは実に6球。ホワイトソックス打線は切れ味鋭い変化球に対応できなかった。中でも、米放送局「FOXスポーツ」が「ヨシノブ・ヤマモトのスプリットは常軌を逸した変化だ……」と目を丸くしたのが、3回にチェイス・マインドロフ内野手を3球三振に仕留めた92.6マイル(約149キロ)のスプリットだった。
真ん中から急激に変化する“魔球”はMLB公式の「ベースボール・サバント」によると、落下幅は30インチ(76.2センチ)、横変化14インチ(約35.5センチ)と“斜め”に動く1球だった。「ピッチング・ニンジャ」の愛称で知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏も「ヨシノブ・ヤマモト、アンフェアな93マイルのスプリット」と目を丸くした1球に、米ファンも「えげつない」「ヤマモトの投球コースは完璧だ」「打てるわけない」と鳥肌ものだったようだ。
山本は試合後、「いいフォームで投げられてると思いますし、こうすればいいんだっていうものがすごく明確になってきてるかなと思います」とシーズン中盤で確かな手応えを掴んだ模様。さらなる進化を予感させている。