なぜ西武ネビンは活躍? 午前2時開始も全試合チェック…元エ軍監督の父が語る舞台裏

Wソックス選手育成特別補佐のフィル・ネビン氏【写真:小谷真弥】
Wソックス選手育成特別補佐のフィル・ネビン氏【写真:小谷真弥】

元エンゼルス監督フィル・ネビン氏「息子が本当にプレーしている」

 元エンゼルス監督で、ホワイトソックスの選手育成特別補佐のフィル・ネビン氏が1日(日本時間2日)、ドジャースタジアムへ姿を見せた。今年3月下旬に来日し、息子である西武のタイラー・ネビン外野手をベルーナドームで観戦。野球人として、父親として、特別な時間となったようだ。

「日本へ行くのは久しぶりでした。2001年にMLB選抜、大学時代に米国代表として行ったことがあるが、今回は特別でした。息子が本当に楽しんでプレーしていて、それを見るのが何より嬉しかった」

 ネビンは1日まで72試合出場で打率.286、6本塁打、33打点、OPS.755。得点圏では62打数23安打の打率.371と結果を出し、4月下旬から4番に定着している。来日前から成功を確信していたという。

「日本に行くと決まった時から、すぐに言葉や文化を学ぼうとしていた。チームをとても大切にしていて、仲間との交流を楽しんでいる。それが成功の一因だと思う。みんなと会話ができて、リラックスできたからこそ」

 6月下旬には2027年までの2年契約を勝ち取った。シーズン折り返し前での異例の契約更新だった。

「数週間前に球団から話があって、彼から少しだけ相談を受けてました。本当に今の環境が好きで、住んでいる場所も気に入っている。しばらく日本でプレーを続けるのは良い判断だと思う。将来的に戻る選択肢もあるが、今を本当に楽しんでいる」

 日本時間18時開始のナイターなら西海岸では午前2時開始。「午前2時に起きて彼の試合を全部見ています。寝不足ですよ(笑)」と笑顔。

 メジャーでは4年間で打率.204、12本塁打とブレークしきれなかった。西武の頼れる主砲となった28歳を息子に持つネビン氏は、ロサンゼルスの青天のようにスカッとした表情を浮かべていた。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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