19歳で5HRも…OB捕手は“注文”「まだまだ半人前」 チーム救う逸材にあえて厳しいワケ

ロッテ・寺地隆成【写真:小林靖】
ロッテ・寺地隆成【写真:小林靖】

里崎氏が2年目の寺地に言及「基本的なところに課題」

 野球中継がない月曜日にも楽しんでもらおうと始まった「パーソル パ・リーグTV」公式YouTubeの「月曜日もパテレ行き」。6月30日は、里崎智也さんと谷繁元信さんが出演。ロッテの19歳、寺地隆成捕手に言及した。

「想定外! パ・リーグ事変!」をテーマに、良くも悪くも想定外だったことをそれぞれの視点。7月2日試合前時点で、28勝42敗、勝率.400、チーム打率とチーム防御率はともにリーグワーストと苦しい時期が続く6位・ロッテで、希望の光は寺地だろう。

 今季ここまで54試合に出場し、打率.263、5本塁打。一方で、盗塁阻止率.109(6月30日時点)は、他チームの捕手と比較するとやや物足りない数字。そこで今回は、長年にわたってロッテの正捕手としてチームをけん引した里崎さんに、寺地の攻守について聞いた。

 まず、守備については「基本的なところに課題がある」と里崎さんは指摘する。「捕る時、キャッチャーミットを地面まで下げすぎていて、動作が大きい」と続け、「自分で気づかなければ、コーチが教えるしかない。僕も山中(潔)さんに教えてもらってここまで来ましたからね」とコーチとの連携についても言及した。

 一方、好調の打撃は、「これを続けていくことが大事」と里崎さん。「6月は、(4月、5月と比較して)成績がやや下がってしまったし、ここから研究もされるはず。頑張ってほしいとは思うけど、まだまだ分からない。ここからが勝負だね」と期待を口にした。

 難しい捕手のポジションを掴みかけている寺地に対し、必ずと言っていいほど、“高卒2年目”や“19歳”という言葉がつく。「“19歳なのにすごい”と言われるということは、(一般的には)まだまだということにもなる。このキャッチコピーが取れた時に、初めて真価が問われる」と語り、「キャッチコピーが取れないうちは、まだまだ半人前ということですよ!」と奮起を促した。

(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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