シカゴ放送局が脱帽した大谷翔平の“異能” 一般論が通用せず…「本当に多面的」

38試合ぶりの盗塁成功…投手復帰後では初
【MLB】ドジャース 5ー4 Wソックス(日本時間3日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は2日(日本時間3日)、本拠地・ホワイトソックス戦に「1番・指名打者」で先発出場。5打数1安打1打点だった。9回には38試合ぶりとなる今季12個目の盗塁を決めてサヨナラ勝利を演出した。シカゴ実況は「すごく走れるんですよ」と、大谷のスキルに驚きを隠しきれなかった。
2点差を追って最終9回に突入したドジャースは、コンフォートの安打から無死満塁の好機を作り、大谷に打席を回した。ボテボテのニゴロに終わるも併殺崩れの間に1点を返し、大谷は出塁。その後にベッツが同点犠飛を放った。2死一塁の場面、大谷は相手バッテリーから何度も牽制されながら、カウント1-2から盗塁に成功。5月20日(同21日)のダイヤモンドバックス戦以来、38試合ぶりの盗塁だった。
ホワイトソックスの地元放送局「シカゴ・スポーツネットワーク」ではこの時、「オオタニが走った!……クエロが送球……セーフ! 勝ち越しのランナーが得点圏に進みました」と状況を伝えた。「オオタニのプレーは、本当に多面的です。体が大きいのに、走る能力がありますね」と感嘆とした様子だった。
また、快足を飛ばし併殺崩れになった場面については「テイラーが併殺にするかと思いましたが、彼は体が大きい割にすごく走れるんですよ。ほとんどの選手の場合これは4-6-3の併殺打になるんですけどね」とスピードに驚いた様子だった。
公称193センチ、95キロの大谷だが、実際には数字以上にさらなる厚みを感じさせる。本来、大柄の選手は盗塁数が少ない傾向にあるが、大谷に関しては別。昨季はリーグ2位の59盗塁を記録し、前人未到の「50-50」を達成した。普段、あまり対戦がないホワイトソックスだからこそ、「普通」の考えを覆す“異能”に驚かされたのかもしれない。