昇格即2戦連発…祝福殺到も「寝られなくなる」 奏功した“遮断”と「えげつない」猛特訓

右越えソロを放ったDeNA・井上絢登【写真提供:産経新聞社】
右越えソロを放ったDeNA・井上絢登【写真提供:産経新聞社】

2日にプロ1号を満塁弾で飾ったDeNA井上が決勝の2号ソロ

■DeNA 8ー5 中日(3日・横浜)

 DeNAは3日、横浜スタジアムで行われた中日戦に8-5で勝利し、同一カード3連勝で貯金を1とした。3-3の4回1死から井上絢登内野手が2試合連発となる右越えソロ。前日2日にプロ初本塁打を満塁弾で飾った25歳が、またしても衝撃の一発をぶちかました。

 カウント2-2からの6球目、マラーのスライダーは外角に沈んだ。体勢を崩されて最後は左膝をつきそうになりながらすくい上げた打球は、一直線に右翼ポール際最前列へと吸い込まれた。本拠地がどよめいたアーチは、三浦大輔監督も「食らいついたと思います。いいですねぇ」とうなるほどだった。

 2日に今季初昇格して即先発出場すると、第1打席にプロ2年目でうれしい1号満塁弾。しかしその後2打席は三振に倒れていた。それでもこの日も相手先発は左腕ながら「6番・左翼」で先発起用された。福岡県から急遽駆けつけた父と弟の前で「いいところを見せたかったのでよかったです」と目尻を下げた。

 約1週間前、横須賀市内の2軍施設の室内練習場で、1時間ぶっ通しの特打に挑んだ。「プロに入って一番くらい。えげつない量」というほどの振り込みに、石井琢朗、鈴木尚典両野手コーチが付き合ってくれた。終わった瞬間には大の字で倒れ込むほどだったが、そこでの時間は確実に力になった。1時間投げ続けてくれた石井コーチからは前夜、「一発屋で終わるな」との“ゲキ”が届いていた。「今日が大事というのは自分でもわかっていたので」。感謝の思いを胸に、うなずいた。

 プロ1号の後は祝福の連絡が鳴り止まなかったが「浸るのは(夜)12時までと決めた。そうしないとずっと携帯を見てしまって寝られないと思ったので」と気持ちの切り替えも2日連続の好結果につながった要因のようだ。言動や行動からチームメートに「宇宙」と言われている井上だが、「お母さんがすごいんです。遺伝です」と衝撃の事実も明かす。2日連続のお立ち台でも「宇宙~」と絶叫。今最も勢いに乗っている。

【実際の動画】「さすがに変態HRすぎる」崩されても衝撃HR…DeNA井上の2戦連発ソロ

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