4戦9四死球…勝負されぬジャッジを「MLBは対策すべき」 NYファン憤慨「さすがにおかしい」

ブルージェイズ戦に出場したヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:ロイター】
ブルージェイズ戦に出場したヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:ロイター】

23敬遠は1957年のミッキー・マントルに並ぶ球団記録

【MLB】ブルージェイズ 8ー5 ヤンキース(日本時間4日・トロント)

 ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手は3日(日本時間4日)、敵地ブルージェイズ戦に「3番・指名打者」で先発出場。8回に今季23個目の申告敬遠となり、早くも球団記録に並んだ。「まだ7月だぞ?」「MLBは何か対策すべきだ」とファンも驚きを隠せない。

 警戒され続けた。ジャッジは第1打席が死球、第2打席は併殺となるも、第3打席も四球、第4打席に遊安打を放った。1点を追いかける5-6の8回に第5打席が回ると、ブルージェイズは2死走者なしの場面で申告敬遠を選択した。後続を打ち取って作戦成功。試合にも勝利し、ヤンキースに4戦4連勝とスイープした。

 このシリーズで、ブルージェイズは徹底的にジャッジとの勝負を避けた。4試合で計9四死球、申告敬遠は5回。まともに勝負した場面では10打数6安打の打率.600、2日(同3日)には31号を浴びており、最終4戦目に敬遠を選択したのも十分に理解できる形となった。

 ジャッジは一気に敬遠数を稼ぎ、昨季の自己最多20回を超える23回となった。MLB公式のサラ・ラングス記者によると、敬遠が公式に集計されるようになった1955年以降では、1957年のミッキー・マントルと並ぶ球団タイ記録になったという。もっとも、同記者が「まだ7月よ」というように、まだ前半戦を消化してすらいない。記録更新は確実といったところだ。

 もっとも、ジャッジの敬遠も影響してチームも連敗を喫したことで、NYファンの苛立ちも募る一方だった。「さすがにおかしい」「MLB機構よ、僕らはこんなのを見たくない」「ジャッジが孤立してる」「ブルージェイズは恐れてるんだ」などと、敬遠策に憤る声も多かった。ヤンキースは4月13日(同14日)以来のア・リーグ東地区の首位陥落。主砲が勝負を避けられる中、他のメンバーがカバーできるだろうか。

(Full-Count編集部)

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