LA放送席が71秒の“沈黙”「完璧な判断」 カーショーの偉業で生まれた名実況「泣いてしまった」

カーショーの偉業を伝えたネルソン氏に続く称賛
ドジャースのクレイトン・カーショー投手が打ち立てた偉業は、放送席の雰囲気も一変させていた。メジャー通算18年目の左腕は、2日(日本時間3日)に本拠地で行われたホワイトソックス戦で、通算3000奪三振を達成。その瞬間、地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」には約1分11秒の沈黙が訪れた。
6回2死、9番キャプラーをカウント1-2からスライダーで見逃し三振に仕留め、通算3000奪三振を達成。三振の直前、実況のスティーブン・ネルソン氏は「球場の熱気が高まっています。噴火間近です」と解説のオーレル・ハーシュハイザー氏とともに、立ち上がってコメントを発すると、達成の瞬間、「カーショーが3000奪三振を達成!」と大興奮で伝え、拳を握りしめた。
その直後、実況と解説は言葉を発せずグラウンドの様子を見守った。約1分11秒の間、中継画面にはカーショーやドジャースナインの様子が場内の音声とともに流れ、史上20人目の偉業を達成した大投手の姿をファンに届けた。
沈黙に終止符を打ったのはネルソン氏。「史上20人目です。左投手としては(史上)4人目です。(所属)1チームのみで達成したのは(カーショー入れて)僅か3人です」と話すと、力強い口調で発した「クレイトン・エドワード・カーショー」でその時間を締め括った。
中継を見たファンは「MLB最高の実況」「アメージングな実況だった」「実況を聞いて泣いてしまった」「観客に身を委ねた」「貴方はド軍にとって素晴らしい補強だった」「観客の熱狂を聞かせるのは完璧な判断だった」「また泣いてしまったよ」と、ネルソン氏の“名実況”を称えていた。