大谷翔平に覚えた“恐怖”「体が大きいのに」 HRでなくても…敵地放送局が戦慄した異能

3日に38試合ぶりの盗塁成功…4日は2出塁→2得点
【MLB】ドジャース 6ー2 Wソックス(日本時間4日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は1日(日本時間2日)から本拠地でホワイトソックス3連戦を戦った。初戦には今季30号を放ち、5年連続で大台を突破。その後2試合は快音なかったが、もう一つの武器であるスピードでチームに勝利をもたらした。敵地放送局も「本当に多面的」「速すぎる」と連日脱帽していた。
2日(同3日)の第2戦は7回にヒットを放つも得点に繋がらず。しかし2-4の9回にドラマが待っていた。無死満塁で大谷に打席が回り、結果はボテボテのニゴロ。それでも併殺崩れの間に1点を返した。その後ベッツの犠飛で同点となると、大谷は2死から盗塁を敢行。好機を演出した。
5月20日(同21日)のダイヤモンドバックス戦以来、実に38試合ぶりの盗塁。相手バッテリーが牽制を入れて警戒する中、包囲網をかいくぐった。ホワイトソックスの地元放送局「シカゴ・スポーツネットワーク」は「オオタニのプレーは、本当に多面的です。体が大きいのに、走る能力がありますね」と感嘆。球界最高峰のホームランバッターでありながら、スピードも兼備していることに舌を巻いた。その後、フリーマンの適時打で大谷が生還。盗塁が見事に活きた形となった。
3日(同4日)も初回から足で魅せる。フルカウントから四球をもぎ取ると、同局の解説のダン・プリーサック氏は「先頭打者を打つ男は複数回MVPを獲得しており、既に今シーズン30本以上打っています。しかも昨日見ての通り、大半の選手が併殺打になるような打球を打っても……。大男なのに、いい走塁をします」とスピードを警戒した。
その後、フリーマンの当たりで一塁から長駆生還すると、実況のジョン・シュリフェン氏は「オオタニは本塁打を打つだけの選手ではありません。トークマンはすぐ返球できるよう最善を尽くしましたが、ノーチャンスでした。悠々ホームインしました」とお手上げといった様子だった。
さらに3回の第2打席も四球で出塁すると、続くベッツの当たりを相手遊撃手がポロリ。すぐに二塁へ送ったものの、快足の大谷が先に二塁を陥れてセーフにした。シュリフェン氏は「もう一度言いますが、オオタニは速すぎです」と、“3打席連続”で大谷の足にやられていることに頭を抱えた。その後、ドジャース打線が繋がって4得点。試合を決める場面には、常に大谷がいた。
右肘手術の影響で打者に専念した昨季は、リーグ2位の59盗塁を記録し、54本塁打とともに前人未到の「50-50」を達成した。投手復帰の今季は肉体的負担を考慮し、盗塁企図事態は減っているものの、スピードはいまだ健在。打席以外にも、その才能を全面に発揮している。
(Full-Count編集部)
