記録ずくめのマ軍152億円男、衝撃35号で捉えた偉業 “ボンズ級”爆発、年64HRペース

パイレーツ戦で本塁打を放ったマリナーズのカル・ローリー【写真:Getty Images】
パイレーツ戦で本塁打を放ったマリナーズのカル・ローリー【写真:Getty Images】

オールスター前の35号はケン・グリフィーJr.に並ぶ球団記録

【MLB】マリナーズ 6ー0 パイレーツ(日本時間5日・シアトル)

 マリナーズのカル・ローリー捕手が4日(日本時間5日)、本拠地のパイレーツ戦に「3番・指名打者」で先発出場。34号&35号を連発した。年64本塁打ペースとし、迫る2位のアーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)に再び3本差。そして、数々の記録を打ち立てた。

 猛打が止まる気配はない。ローリーは初回1死一塁、内角低めの直球を強振。打った瞬間の確信34号2ランに本拠地は熱狂した。さらに3-0の6回2死、再び右打席に立ち、またも内角を左翼席へ叩き込んだ。自己最多は昨年の34本塁打。オールスター戦前にキャリアハイを更新した。

 ローリーの34&35号には様々な記録が付随した。オールスター戦前の35本塁打は、球団では伝説のケン・グリフィーJr.に並ぶタイ記録となった。さらに、MLB公式のサラ・ラングス記者によると、球宴前の7度のマルチ本塁打は、1969年のレジー・ジャクソン(8回)に次ぎ、2001年のルイス・ゴンザレス、2009年のアルバート・プホルス、2022年のジャッジに並ぶ偉業となった。

 また、前半戦での35号はすでに歴代5位タイ。最多は2001年のバリー・ボンズの39号、2位は2013年のクリス・デービスと1998年のマーク・マグワイア、1969年のジャクソンの37号で、あのボンズの記録をも視界に捉えている。加えて、捕手による前半戦の本塁打記録は1970年ジョニー・ベンチの28本。こちらはすでに大差で新記録となっている。

 スイッチヒッターのローリーは2022年に27本塁打を放って台頭を表すと、2023年から2年連続30発をクリア。今季開幕前に6年1億500万ドル(約152億円)で延長契約を結んだ。今季は歴史的ペースでアーチを量産し。オールスター前日に行われるホームランダービーへの出場を表明している。前半戦の“顔”となった大型捕手の活躍に、今後も目が離せない。

(Full-Count編集部)

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