オリ宇田川優希が目指す“史上最速男” TJ手術を経て見据える「強く新しい自分」
オリックス・宇田川優希【写真:本人提供】復活を期す宇田川が目指すチャップマンの“存在感”
トミー・ジョン手術(TJ)からの復帰を目指しリハビリ中のオリックス・宇田川優希投手が、MLB史上最速105.8マイル(約170.3キロ)を誇るアロルディス・チャップマン投手(レッドソックス)が秘める存在感を目指している。
「三振を取った後、仁王立ちして打者を圧倒する姿を見て、カッコいいと思ったんです。それってピッチャーにとってすごく大事なことだと思うので。そういった威圧感、マウンドでの存在感に憧れています」。TJ手術からちょうど4か月目にキャッチボールを始めた宇田川が声を弾ませた。
宇田川は、仙台大から2020年育成ドラフト3位で入団。2年目の7月に支配下登録されると剛球と鋭いフォークを武器に中継ぎ、抑えとして19試合に登板し、2勝1敗3ホールド、防御率0.81で逆転優勝に貢献。日本シリーズでも活躍し、2023年春にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にも選出された。
チャップマンから届いたサインボール
リハビリ中の宇田川を奮い立たせるものがある。チャップマンのサインボールだ。昨季から山崎颯一郎投手とともに、チャップマンの体幹トレーニングを参考にしているが、アンドレス・マチャド投手がチャップマンと自主トレをしていると聞き、サインを依頼。今春のキャンプで、「YUKI UDAGAWA」とチャップマンがサインしている動画とともにボールを受け取った。
サインボールは、尊敬するダルビッシュ有投手、大谷翔平投手のものと並べて、自宅リビングのショーケースに大事に保管している。「(チャップマンは)理想とするピッチャーです。出てきたら終わりだ、というくらいの存在感、威圧感を身につけるためにもスピードボールを投げたいと思っています」。
プロ入り後初めて、シーズンを通し戦列を離れることになった“現状”を、新たな自分をつくる期間と捉えている。「1年間も投げられないってことは、めったにないこと。大きく体をつくり変えるのは今しかありません。地道なウエートトレーニングを続けて体を強く大きくして、精神的にも強く新しい自分をつくりたいと思っています」。来春のキャンプ、オープン戦では打者を圧倒する球速、球威で勝負できるよう鍛錬を重ねていく。
(北野正樹 / Masaki Kitano)
