ハヤテ田中健二朗がこらえた涙 “オラオラ系”が思わず…DeNA時代の恩師からの熱い言葉
引退会見に出席した田中健二朗【写真:湯浅大】恩師の木塚氏「甲子園の優勝投手を感じさせるスローカーブ」
ウエスタン・リーグのくふうハヤテに所属する田中健二朗投手が5日、静岡県のちゅ~るスタジアム清水で引退会見を行った。会見では縁のある人たちからのビデオメッセージも届き、もっともお世話になった“師”として名を挙げた木塚敦志氏(現DeNAスカウト)からの熱い言葉には、田中は涙をこらえるのに必死だった。
田中が横浜(現DeNA)に入団した2008年の1年目、木塚氏はベテラン投手として若手のお手本的な存在だった。引退後も球団のコーチとして在籍。田中は木塚氏から熱く、親身にのったアドバイスを受け、共に悩み、共に戦ってきた。
そんな恩師が画面に突然登場。鋭い眼光で「オラオラ系」とも言われた田中だが、思わず顔を上げて涙をこらえた。大きく深呼吸して気持ちを整え、モニターを真剣に見つめた。
「綺麗なアウトが取れなくても…」
自身の引退を木塚氏に報告した際、たくさんの思い出話を交わし、その最後に「シーズンが終わるまで田中健二朗でいてくれ」と伝えられた。ラストの登板まで自分らしく投げ抜くことを誓った。
「僕のピッチングスタイルというのは、とにかくバッターの芯を、タイミングを一つ外すという形だと思います。そのために自分の持っている武器を最大限に使って、綺麗なアウトは取れなくても、どんどんバッターに向かっていって投げ込んでいくスタイルを貫きたいなと思います」
150キロを超えるような球を投げるわけではない。キレのある直球と、鋭く曲がって落ちるカーブで、泥臭くアウトを積み重ねてきた。NPB16年で通算274試合に登板、14勝13敗1セーブ、64ホールド。ハヤテでは1年目は18試合に登板し3セーブ(1敗)、防御率1.40。今季も5日時点で31試合に登板し3勝3セーブ、防御率2.08の成績を残している。
(湯浅大 / Dai Yuasa)
