佐々木朗希の涙を「誤解していた」 絶体絶命後にサラリ…直後の一言に地元メディアが感銘

シーズン序盤の涙は「情熱を見せただけだった」
ドジャースの佐々木朗希投手が敵地の大歓声をものともせず、ポストシーズン2セーブ目を挙げた。6日(日本時間7日)に行われたフィリーズとの地区シリーズ第2戦で、1点リードの9回2死一、三塁から登板。首位打者のトレイ・ターナー内野手を2球で仕留め、4-3の勝利に貢献した。地元メディア「ドジャース・ネーション」のノエル・サンチェス氏は「情熱を見せただけだったんだ」「もっと早く出すべきだった」と称賛していた。
この日、3点リードの9回に登板したトライネンが無死で2点を失い、1点差に詰め寄られる。ベシアが2死を奪い、一、三塁の場面で佐々木がマウンドへ。フィラデルフィア名物とも言える強烈なブーイングを浴びながらも、99.3マイル(約159.8キロ)の直球でターナーを二ゴロに仕留め、ド軍のリードを死守した。
試合後の会見では、ブーイングについて問われ「英語なのでわからない。気にせずに行けたと思います」と冷静に対応。これに対し、サンチェス氏は「騒々しさは聞こえていたが、ひるまなかった。凄くタフなメンタリティだ」と精神力の強さを称えた。
さらに同氏は「日本時代にもビッグゲームではこういうことが起きていたと彼は認めていた。それが今、彼の準備に役立っている」と指摘。シーズン序盤に見せた涙についても「シーズン序盤に、ロウキが目に涙を浮かべていた時のことを人々が(軟弱だと)誤解したときのことを私は覚えている。情熱を見せただけだった」と誤解を払拭する見解を示し、「彼は抑えで満足していないはず。将来的には素晴らしい先発投手になるだろう」と続けた。
佐々木はポストシーズンでも揺るがぬ心を見せつけた。敵地の極限のプレッシャーにも動じず、わずか2球で試合を締めた右腕は、ドジャースの新たな勝利の方程式として存在感を放ちつつある。
(Full-Count編集部)