大谷翔平の1番は「完全に間違い」 米識者が異例の提言…抱える“欠点”「下降している」

ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

大谷はPS12試合で打率.224、6本塁打、OPS.966

 ドジャース・大谷翔平投手は27日(日本時間28日)、本拠地で行われるブルージェイズとのワールドシリーズ第3戦に「1番・指名打者」で先発出場する。“定位置”に座っているが、MLBネットワークの名物司会者ブライアン・ケニー氏は大谷を1番から外し、4番として起用すべきだと“異例の提言”を行っている。

 第3戦前に行われた同局の番組「MLBナウ」に出演したケニー氏は、「彼らの打順は、完全に間違っています」としてドジャースの打線に注文をつけた。同氏は強打者を1番に置く最新のトレンドは理解しているとしつつも、「現状のショウヘイ・オオタニはリードオフヒッターではありません。このプレーオフで、彼は自身の傾向をさらに強め、より極端なパワーヒッターになっています」と指摘する。

 大谷はレギュラーシーズンで出塁率.392(リーグ2位)、長打率.622(同1位)をマーク。しかし、ポストシーズンでは長打率こそ.633ながらも、出塁率は.333へ「下降している」と同氏は指摘する。また、三振19に対して四球は8個で「彼は今も多く三振しています。それでも彼はチーム最高のパワーヒッターです。クリーンアップ(4番)を打つべきです」と主張した。

 では、大谷以外の1番打者候補は誰になるのか。ケニー氏はポストシーズンで出塁率.400を誇り、ボール球スイング率の低いウィル・スミス捕手を第1候補に挙げた。また、同じく選球眼の高いマックス・マンシー内野手、そして大谷加入前まえでに1番を打っていたムーキー・ベッツ内野手も推挙する。ベッツは今季不振だったものの、8月以降はポストシーズンを含めて出塁率.374、長打率.491を記録している。

 さらにフレディ・フリーマン内野手も候補に挙がるという。ケニー氏は「『リードオフには盗塁が必要だ』と心配しているなら、その考えは捨ててください」と指摘。ドジャースは今ポストシーズンを通じて盗塁はわずか1。「必要なのは塁に出ることであり、パワーを無駄にすることではありません。誰も盗塁していないのです」とした。

 ケニー氏は上記を踏まえて2つの打順案を提案する。1つは「ベッツ、フリーマン、スミス、大谷」。もう1つが「スミス、フリーマン、ベッツ、大谷」というもの。同氏は第1案が「右、左、右、左のジグザグ打線です。私はこれが好きです」と自信を持っているようだ。「オオタニにランナーを還させましょう。一つ確かなことは、ドジャースは今の打順では、その戦力を最適化できていないということです」と、打順見直しを訴えた。

(Full-Count編集部)

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