大谷翔平は「グレートな選手」 異例の4打席敬遠のワケ…敵将が明かした「プラン」

試合後取材に応じたBジェイズのジョン・シュナイダー監督【写真:真柴健】
試合後取材に応じたBジェイズのジョン・シュナイダー監督【写真:真柴健】

3回と7回に本塁打…9回から4打席連続で申告敬遠

【MLB】ドジャース 6ー5 Bジェイズ(日本時間28日・ロサンゼルス)

 ドジャースは27日(日本時間28日)、ブルージェイズとのワールドシリーズ第3戦に延長18回&6時間39分の激闘の末にサヨナラ勝利を収めた。「1番・指名打者」で先発出場した大谷翔平投手は4打数4安打2本塁打、4打席連続の申告敬遠を含む5四球と9打席全てで出塁した。ジョン・シュナイダー監督は「この男はグレートな選手」と称えた。

 第1打席から躍動した。初回の第1打席でシャーザーから二塁打を放つと、3回にはシリーズ2本目となる一発。第3打席は適時二塁打、第4打席は試合を振り出しに戻す豪快弾を叩き込んだ。そして9回からは走者なし、アウトカウントも関係なく勝負を避けられた。

 延長11回は2死から2度目の申告敬遠で出塁し、続くベッツの打球で二塁へ進んだ。すると塁上で顔をしかめ、ロバーツ監督らが駆け寄った。大谷は二塁に向かう途中もスピードに乗っておらず、足を少し痛めたような仕草を見せていた。それでもプレーを続けた。

 延長15回の第8打席も申告敬遠となり、1試合4敬遠のワールドシリーズ新記録を樹立した。また、4打席連続はポストシーズン史上初。さらにポストシーズンでの連続出塁「7」もメジャー記録だった。延長18回の第9打席は勝負されたものの、ストレートの四球で出塁。第2戦から10打席連続出塁と、さらに数字を伸ばした。

 最後はフリーマンのサヨナラ弾で決着した。試合後、報道陣の取材に応じたシュナイダー監督は大谷ついて「毎試合違うし、全ての投手が(どう感じるか)違う。この男はグレートな選手」と脱帽した。敬遠については「他の選手の方が抑えられると感じる時があった。でもその『他の選手』がムーキー・ベッツだったり、フレディ・フリーマンだったりするから難しいんだけどね」と話し、「彼にとって素晴らしい試合だったけど、私たちは(プラン通り)やり続けたい」と前を向いた。

(Full-Count編集部)

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