大谷翔平が持つ“メッシ・ロナウド級”経済効果 止まらぬ爆益…ド軍1069億円は「元が取れた」

ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

ドジャースは既に7億ドルの投資分を回収か

 ドジャースの大谷翔平投手がもたらした経済効果はどれくらいの規模なのか。米スポーツ経済メディア「Front Office Sports Today」では有識者が、ロサンゼルスにもたらした絶大な影響力を「彼は街全体の経済を作り上げたのです」と強調した。

 同メディアに出演した米スポーツ局「ESPN」の元記者ジューン・リー氏は、日本からロサンゼルスに訪れた観光客が大幅に増加し、90%がドジャースタジアムを訪れると分析。「オオタニがドジャースに所属していることで、ロサンゼルスの街全体の注目度も大きく向上しました」と語った。

 リー氏は、同じロサンゼルスに本拠地を置くエンゼルスは、2023年まで大谷が所属していながらも「彼が持つ経済機会を最大限活用していませんでした」と指摘した。一方でドジャースは、日本から団体客の集客に成功しているといい、ユニホームなど日本人選手のグッズ販売、売店での日本食や日本のビールの販売などで、効果的な経済効果を出していることを述べた。

 また、リー氏はMLBは長期的にグローバル成長戦略を掲げていると言及。「数年前にとあるMLB幹部が私に、MLBのグローバル成長戦略の全てがオオタニ関係だと私に言ってきました」と明かし、大谷はサッカー界のリオネル・メッシやクリスチャーノ・ロナウドと同様の影響力を持っていると強調。「SNS上で野球ファンでない人ですら、彼は前人未踏の活躍をしているから、ショウヘイ・オオタニに注目しないといけないと言っていました」という、MLB幹部のコメントを紹介した。

 さらにリー氏は「1900年代初頭、野球を広める為にベーブ・ルースが世界を周っていた時と似ています」と指摘。「ショウヘイ・オオタニはフィールドでベーブ・ルースのような活躍をしているのではなく、野球のグローバル化を手助けする人物なのです」と強調した。

 MLB幹部はドジャースが大谷と契約を結んだ10年7億ドル(約1069億円)という投資額について「全て元が取れた」との見解も示す。2年連続ワールドシリーズ進出という快進撃で、まだまだ来年以降もその経済効果は広がっていく可能性がある。

(Full-Count編集部)

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