山本由伸、延長11回でも「大丈夫」 ド軍指揮官が明かした舞台裏「ただ彼を信頼していた」

第6戦に96球を投げ、第7戦でも34球の力投
【MLB】ドジャース 5ー4 Bジェイズ(日本時間2日・トロント)
ドジャースは1日(日本時間2日)、敵地で行われたブルージェイズとのワールドシリーズ第7戦を制し、今世紀初のシリーズ連覇を果たした。連投で3勝目を挙げてシリーズMVPに輝いた山本由伸投手の投入について、デーブ・ロバーツ監督は試合後の会見で「ヤマモトには異次元の活躍をしてもらう必要があった。そして、彼はその活躍をした」と経緯を振り返った。
前日の第6戦でも6回96球を投げていた山本は、同点の9回1死一、二塁でサヨナラ負けのピンチで登板。先頭のカークに死球を与えて1死満塁にピンチを広げたが、バーショは二ゴロで2死に。続くクレメントの大飛球は中堅に入った直後のパヘスが好捕してピンチを脱した。
登板の経緯について、ロバーツ監督は「ヤマモトには食い止めて欲しかった。(9回を抑えた)後、彼はまだ投げ続ける自信があると感じていた。健康に影響ないと」と説明。10回を3者凡退に抑え、11回も続投になったことについて「3イニング目(に入る時も)彼は『ダイジョウブ』と言った。なので、私はただ彼を信頼していた。そして、彼の大活躍が始まった」と振り返った。
チームは11回にスミスが勝ち越し本塁打を放ち、山本が11回も投げぬいて勝利投手と胴上げ投手に。山本はワールドシリーズ3登板で3勝0敗、防御率1.02、15奪三振という圧倒的な成績を残し、日本人選手としては16年ぶりとなるシリーズMVPに輝いた。
チームが初戦を落とした直後の第2戦で、山本は完投勝利。さらに残り1つも負けられなくなった第6戦でも6回1失点で崖っぷちのチームを救った山本。ロバーツ監督は「前人未踏だ。その(要因)には、メンタル面も含まれていると思う。投球は完璧だったし、確固たる信念もある。(投球面と信念が)これほどまで全て兼ね備えている(選手を今まで)見たことない」と絶賛。「ヨシノブは球界で最高の投手の1人だ。彼は今ポストシーズン、今年それを証明した」と、ワールドシリーズ連覇の原動力となった山本の力投に感謝した。
(Full-Count編集部)