今永昇太がまさかのFAに カブスが3年87億円オプション行使せず→今永も破棄、米報道

1年目は15勝で球宴選出…2年間で24勝11敗、防御率3.28
カブス・今永昇太投手がオプションを行使されず、FAになったことが分かった。複数の米メディアが報じている。カブスはこのオフに5年目まで延長するオプションを行使するかの選択肢があったが、破棄。今永自身も選手オプションを拒否したことで、FA市場に参戦することになった。
米放送局「ESPN」のジェシー・ロジャース記者は3日(日本時間4日)、「速報:カブスの左腕先発、ショウタ・イマナガがフリーエージェントになった」と報じた。「ESPNの情報筋によると、チームは契約を5年目まで延長するオプションを行使しなかったため、イマナガには2026年の1500万ドルの選手オプションを行使する権利が発生した。しかし、彼はそのオプションを行使せず、FAとなった」と伝えている。
今永は2023年オフにDeNAからポスティングシステムを経てメジャーに移籍。4年5300万ドル(約81億3000万円)の契約を結んだ。契約金が100万ドル(約1億5000万円)、2024年の年俸が900万ドル(約13億8000万円)、2025年の年俸は1300万ドル(約20億円)だった。しかし、2025年オフからは複雑な契約となっていた。
カブスはこのオフに3年5700万ドル(約87億4000万円)のオプションを行使するかの選択肢を持っており、この権利を破棄した。その後、今永には1年1525万ドル(約23億4000万円)のオプションを行使するかどうかの権利があったが、米メディアの報道によれば、今永も1年契約を破棄したと見られる。
今永は1年目の2024年に15勝3敗、防御率2.91、174奪三振、リーグ1位のK/BB6.21をマークした。オールスターに選出され、新人王投票4位、サイ・ヤング賞投票5位と大活躍した。2年目の今季は開幕投手を任され、25試合に先発。故障で離脱する場面もあったが、9勝8敗、防御率3.73、117奪三振の成績だった。自身初のポストシーズンも経験したが、2登板で0勝1敗、防御率8.10に終わった。
今オフのFA市場はここ数年に比べてやや“不作”と見られている。先発投手ではフランバー・バルデス(アストロズ)、アーロン・ノラ(フィリーズ)らが筆頭と見られ、今永も上位の評価に位置づけられそうだ。もっとも、カブスが1年の残留申請となるクオリファイング・オファーを提示する可能性もある。今後の去就に注目したい。
(Full-Count編集部)