降板後に即別室へ…ベテランから叱責「野手は戦ってんだよ」 “新守護神”の猛省
楽天の投手コーチに就任した小野寺力氏【写真:湯浅大】西武、ヤクルトでプレー小野寺力氏は西武で抑えも任された
2006年、西武の守護神だった豊田清投手がFA宣言して巨人へ移籍した。その後の抑えを託されたのが、入団4年目の小野寺力氏(楽天投手コーチ)だった。はかり知れぬ重圧と戦うなか、抑えとして初失点を喫した試合で小野寺氏のとった行動はベテラン、和田一浩外野手から叱責を受けた。その言葉は引退から13年が経った今でも深く心に残っている。
新たなクローザーとなった小野寺氏は開幕から好調を維持し、8試合連続無失点でプロ初を含む5セーブをマーク。順風満帆な滑り出しに見えた。しかし、4月12日のスカイマークスタジアム(現ほっともっと神戸)でのオリックス戦では、2点リードの9回のマウンドに上がったが1安打3四死球で2失点。同点に追いつかれると、チームは延長戦の末にサヨナラ負けを喫した。
降板後、ベンチ裏の別部屋でアイシングをしていた小野寺氏のもとに、同学年の赤田将吾外野手が慌てた様子で飛び込んできた。「和田さんが怒っているから、すぐにベンチへ行った方がいい」。理由もわからずにベンチに戻り、チームの敗戦を見届けた。
試合後、和田から「お前な、打たれるのはしょうがない。それはしょうがないよ。でもピッチャーが打たれても、その後も野手は戦っているんだよ。ベンチで応援するものなんだよ」。チームメートへの配慮に欠けた行動と気づき、ハッとした。「本当にその通りだと思いました。そこまで頭も気持ちも向かなきゃいけなかった。野手の気持ちというか、野手の意見というか、叱っていただいてよかったです」。その翌日、同じカードで登板すると打者3人を無安打2三振に封じ、6セーブ目を挙げた。
(湯浅大 / Dai Yuasa)
Restart_小野寺力編
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