右足を上げる打ち方をノーステップにチェンジ「スピードボールに対応できるか」
日本人スラッガーはドジャース・大谷翔平投手だけではない。ホワイトソックスの村上宗隆内野手は14日(日本時間15日)、アリゾナ州グレンデールのキャンプ施設で初めて報道陣の取材に対応。日米合わせて24分間に及ぶ取材の最後だった。インパクト強めな“自己紹介”をした。
「僕自身、自分のことをホームランバッターだと思っています。球団もそれを望んでいると思うので、そうなりたいと思います」
今でこそメジャー屈指の長距離砲となった大谷も、新人時代には「自分ではホームランバッターだと思ってない」と言ってきた。2022年に史上最年少22歳で3冠王に輝き、NPB通算246本塁打を放った長距離砲としてのプライドを見せた。
憧れのメジャーで活躍するためには? やるべきことは分かっている。ヤクルト時代は右足を上げてタイミングを取っていたが、この日は右足を投手方向へ踏み出す打法にチェンジ。テークバックの小さいメジャー投手に対応するため、新たな打ち方を試行錯誤している。
「11月から取り組んできたこともありますし、こっちに来てレベルが上がってスピードボールに対応できるかできないか、みたいな……。皆さん言われてますけど、僕の課題だと僕自身も思っているので。これが正解か分からないですけど、しっかりそういう準備はしてきたと思います」
一塁に挑戦「もうやるしかないですね。課題をしっかり潰していく」
大谷もメジャー1年目の開幕直前に右足を上げる打ち方から“すり足”に改良した。日本選手1年目の最多22本塁打につなげたものの、日本からメジャー挑戦する打者にとっては避けて通れぬ道。3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の開幕直前まで米国で調整するのも、いち早く環境に適応するためだ。
「こっちに慣れることと、向こう(日本)に行っても試合に出られないので、こっちに残った方が自分の体のためになるし、日本のチームにもホワイトソックスのチームのためになると思ったからです」
ヤクルト時代は三塁が主戦場だったが、ホワイトソックスでは主に一塁を守ることになる。元エンゼルス監督のフィル・ネビン選手育成特別補佐らと個別練習の時間も割いている。
「日本の選手より球が強いなという印象があるので、球が動いたりとか、キャッチするのが難しいかなと。もうやるしかないですね。自分の中でもやりたいことですし、そこの課題をしっかりつぶしていく、ということが僕のやるべき仕事なので頑張りたいです」。自らに言い聞かせるように話した。
この日の取材対応には日米合わせて約50人のメディアが集結した。「プレッシャーはあんまり感じていないので。日本の時からいろんな人に注目されているのは慣れているので、あとは言葉を理解できるように頑張りたいです」。メジャーで日本人打者は通用しない――。米球界に流れるシビアな評価も覆したい。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)