大谷らメジャー組欠場も…侍Jがみせた底力 専門家も気になる“井端采配”「興味ある」

侍ジャパン・井端弘和監督【写真:加治屋友輝】
侍ジャパン・井端弘和監督【写真:加治屋友輝】

新井宏昌氏、WBCでの侍ジャパンの選手起用を予想

 スモールベースボールか、長打に期待か――。野球日本代表「侍ジャパン」は2月28日、バンテリンドームで中日との強化試合「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2026 名古屋」を行い、7-3で快勝。5回にはランエンドヒットなど機動力を使った攻撃を披露して逆転勝利につなげた。

 1点を勝ち越された直後の5回1死一、二塁。フルカウントから走者2人がスタートを切り、打者・坂本誠志郎は外角寄りのシュートを逆らわずに一、二塁間にはじき返した。打球は右前に抜けて同点。前打者の源田壮亮が送りバントを2球続けてファウルにし、最後は三振に倒れた嫌なムードを払拭した。

 続く小園海斗は1ボールからの2球目のスライダーを中前適時打して勝ち越し、さらに周東佑京も左前打で続いた。満塁の好機で、牧秀悟は際どいコースを見極めて押し出し四球。しぶとい攻撃で、この回一挙5点を奪って逆転に成功した。

 現役時代に通算2038安打をマークした野球評論家・新井宏昌氏は「変則気味の左投手から小園が勝ち越しのタイムリーを打って、周東もつないで、牧の押し出し四球で加点したところはジャパンらしいスモールベースボールで素晴らしい」と評価。井端弘和監督の今後の選手起用について「スターティングメンバーがどうなるのか、ちょっと興味があります」と続けた。

 2日のオリックスとの強化試合からは大谷翔平、鈴木誠也らメジャー組も出場予定。国内組も好調で、持ち味であるスモールベースボールを発揮したことで戦術に幅が出たのは間違いない。井端監督も起用にうれしい悩みが生じているかもしれない。

「慣れている選手の方が戦いやすいのかな」

 メジャーリーガー8人を招集した今大会。新井氏は「アメリカで主流になっているフライボール、ホームランといった長打力を生かして得点をして勝とうとするのか、それともこの試合のメンバーでいくのか」と今後に注目。個人的な見解として「メジャーリーガー中心の方がいい」と力を込めた。

「もちろん、メジャー組がどういう状態なのか見てみたい。日本での1次ラウンドは韓国やオーストラリアなど今までもよく戦っているチームが相手なので、どのメンバーで戦っても大きく変わらない。ただアメリカで戦う準々決勝からは、相手にメジャーリーガーも多いし、慣れている選手の方が戦いやすいのかなという感じはします」

 1次ラウンドは、合流して間もないメジャー組より、ここまでの強化試合で結果を出している国内組を起用するプランもあり。ただ、メジャー組に関しては「長打を期待するだけじゃなく、これまで日本の野球でも結果を出してきている」とリスペクトすべき点が多々ある。

「打撃力という点では、国内組よりもはるかにある。破壊力もあります。ちょっと違うと思うんです。私はメジャー中心のメンバーで1次ラウンドから戦って、そのままの慣れた状態で決勝ラウンドに臨む方がいいと思います」

 世界を席巻してきたスモールベースボールは捨てがたい。ただ、招集されたメジャーリーガーには、それを上回る魅力を秘める。他国もメジャー組がそろう中、どのように挑むのか。史上初となる2度目の連覇の鍵は、これから決めていく先発オーダーが握っている。

RECOMMEND