鈴木誠也が「朝、個人でバッティングを…」 目撃した“違い”、ノートに書き留め続けた3日間

大谷と鈴木に挟まれ、グラウンドに立つ山本【写真:小林靖】大谷と鈴木に挟まれ、グラウンドに立つ山本【写真:小林靖】

サポートメンバーとして参加した山本大斗、憧れの鈴木誠也に「自己紹介して…」

 憧れの選手から、吸収しつくした。山本大斗外野手(ロッテ)は2月26日、胸を躍らせて侍ジャパンに合流した。サポートメンバーとして参加した3日間は、鈴木誠也外野手(カブス)のそばにぴったり。「ちょっと今、試したいことが多すぎて……」。役目を終え、充実の表情で名古屋を去った。

 山本は2020年育成選手ドラフト3位で開星高(島根)からロッテに入団。2022年に支配下登録を掴むと、昨季107試合出場で11本塁打と頭角を現し、今回は西川史礁外野手の故障もあって、サポートメンバーに選ばれた。

 右のパワーヒッター、さらに強肩も兼ね備える山本が憧れていたのが、鈴木だった。メディア非公開で行われた26日の練習から参加した山本は、すぐに鈴木に駆け寄り自己紹介。質問攻めが始まった。

「もう全部聞きました。バッティングからウエートのこととか、全部聞きました」

28日の試合前、鈴木誠也と会話する山本【写真:加治屋友輝】28日の試合前、鈴木誠也と会話する山本【写真:加治屋友輝】

 技術から、シーズン中のウエートメニューや重量、メジャーで活躍する男を“徹底取材”した。「朝、個人でバッティングされてるんですけど、そこについて行ったりもして」。28日の試合前練習時には、常に鈴木の横をキープ。参考になったことはノートにしっかりと書き留めている。

「やっぱり、日本を代表する選手っていうのは準備もしっかりされてますし、試合だけじゃない、試合以外の部分のことも勉強になった。そこをちゃんと真似して、シーズン全試合しっかり準備して頑張りたい」

サポートメンバーとして中日戦に出場したロッテ・山本大斗【写真:加治屋友輝】サポートメンバーとして中日戦に出場したロッテ・山本大斗【写真:加治屋友輝】

大谷と鈴木に挟まれて整列「マジで体が違いすぎて…」

 中日との強化試合前、鈴木と大谷翔平投手がフリー打撃を披露するのを、山本は口を開けて打球を見つめた。

「やっぱ全然違いますね。当たった時の音とか、スイングの力強さ、速さが全然違うなと」

 試合前には全選手がグラウンドに並ぶ。外野手では背番号が一番大きい61の山本は、その前に呼ばれる51番の鈴木、指名打者の大谷翔平投手の間に挟まれた。

「『いい匂いだなぁ……』っていうのと、『デカっ!』っていう。マジで体が違いすぎて。結構僕もデカい方だと思ってたんですけど、いやもう全然違うなと思って、トレーニング頑張ろうと思いました」

 山本も身長180センチ、体重88キロで、小さな顔と広い肩幅は、どこか大谷の風体を感じさせるガッチリした体型だ。それでも、メジャーリーグで戦う2人の体は段違いだった。

 山本自身も、中日とのシリーズで2試合連続で適時打を放つなど、結果も残した。「明日からチームに戻って、それをちょっとずつ自分でも試していきたい。いやー、もう今試したいことが多すぎて。メモもしたんでちゃんと。全部1回やってみたいと思います」。スポンジのように吸収する23歳には、濃すぎる3日間になった。

(上野明洸 / Akihiro Ueno)

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