侍J大谷翔平は何番を打つべきか 捕手併用制で9番固定できず…鍵は「天才」の復調か

井端監督が3日の打線テコ入れを示唆「ちょこっとだけ変えてみようかと」
いきなりのヒーローとはいかなかった。野球日本代表「侍ジャパン」の大谷翔平投手は2日、「2026 ワールドベースボールクラシック 東京プール presented by ディップ 強化試合」オリックス戦(京セラドーム)に「2番・指名打者」で先発出場し、3打数無安打に終わった。チームは1点差で惜敗し、井端弘和監督は「打線はちょこっとだけ変えてみようかと思ってますけど、コーチと相談して決めたいと思います」と打線組み替えの可能性を口にした。
大谷の打順について、井端監督は「上位にしか頭にない。グラウンドで暴れてもらえれば」と明言。2日のチーム合流初戦は2番だった。メジャーではチームの最強打者を2番に置く傾向があり、2024年途中から1番に定着した大谷もエンゼルスから多くの試合で経験してきた。メジャー移籍後の1、2番の通算成績は、ほとんど同じ成績となっている。
1番:301試合、打率.288、100本塁打、211打点、OPS1.013
2番:319試合、打率.285、99本塁打、215打点、OPS1.004
大谷自身は打順に対して“こだわり”のようなものはない。昨年7月に不振のムーキー・ベッツと入れ替わる形で399日ぶりに2番に座った際も「不満は全くないですね。みんながもちろん心地良く打てるのが一番ですし、夜に(ロバーツ監督から)連絡をもらって、『9番でもいいよ』って返しましたけど、それぐらいどこでもいいと思っています」と、コメントしたほどだ。ならば強打者・大谷をどのように生かすかが得点力アップの鍵となりそうだ。

1番・近藤がまさかの4試合連続無安打、打撃フォームを改良中
大谷の前を打ったのが日本ハム時代の同僚で、大谷が「天才」と評してきた近藤健介(ソフトバンク)だ。対外試合では2月22日のソフトバンク戦で3打数2安打をマークしたものの、翌23日の同戦から4試合連続無安打。5試合で13打数2安打、1四球と4度のリーグ最高出塁率を記録した好打者にとっては、寂しい数字となっている。
対外試合ではいずれも1番打者として起用されている。井端監督の意向もはっきり見えるが、現在は打撃フォームを改良中だ。「つなぐこと、塁に出ることが役割だと思う」。以前よりも膝を曲げない新たな打撃フォームを模索しているが、東京五輪、前回WBCと経験豊富な32歳以上の打者を見つけるのは容易ではない。
仮に大谷が1番に入ると……。記憶に新しいのが昨季序盤戦のドジャース下位打線の大不振。2024年に130打点で初めて打点タイトルを獲得した1番・大谷も、2025年は4月終了時点で7本塁打に対して10打点しか稼げなかった。
井端ジャパンはここまでの5試合で捕手を9番に起用。坂本誠志郎(阪神)が3試合、若月健矢(オリックス)が2試合で先発マスクを被り、WBC本番でも併用となる見込みだ。坂本は9番スタメン時に6打数3安打、1本塁打、3打点と結果を出しているが、国際大会でリードに負担のかかる捕手に打力まで求めるのは酷か。そう考えると、やはり1番・近藤の復調を待つのが最適解なのだろうか。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)