25歳がもたらす侍Jの“新オプション” 専門家が唸ったワケ…「16-5」に感じる可能性

新井宏昌氏、森下のスタメン起用の可能性に言及
阪神・森下のバットが止まらない。野球日本代表「侍ジャパン」の森下翔太外野手は3日、京セラドーム大阪で行われた「2026 ワールドベースボールクラシック 東京プール presented by ディップ 強化試合」の阪神戦に代打で途中出場。貴重な2点適時打を放ち、好調ぶりをアピールした。
3-0で迎えた7回2死二、三塁。代打で登場した森下は、同僚である湯浅にカウント0-2と追い込まれながらも4球目の外角直球を中前にはじき返した。リードを5点に広げる2点適時打。最後は1点差まで迫られただけに、価値ある一打となった。
2月22日のソフトバンク戦(サンマリン宮崎)では1本塁打を含む2安打4打点。強化試合6試合で16打数5安打の打率.313、2本塁打、7打点と好調さが際立っている。現役時代にNPB通算2038安打を放ち、MLB中継の解説などでも活躍中の野球評論家・新井宏昌氏は「途中から出ていい働きをしました。森下選手はスタメンで出てもいい」と高く評価した。
この試合の外野手のスタメンは、左翼・吉田正尚、中堅・鈴木誠也、右翼・近藤健介。大会本番でもこの3人がスタメン起用される可能性が高いが、絶好調の森下をベンチに置いておくのももったいない。新井氏は「もしかしたら相手が左投手の場合、近藤選手か吉田選手のどちらかと森下選手が代わるかもしれません」と、森下のスタメン起用がオプションに加わる可能性に言及した。
プロ1年目の日本シリーズで新人記録を更新する7打点をあげるなど、短期決戦に滅法強い25歳。2024年のプレミア12では4番を担うなど、井端弘和監督の信頼も厚い。昨年はレギュラーシーズン全143試合に出場して2年ぶりのリーグ優勝に貢献。リーグ2位の23本塁打、89打点をマークするなど充実期に突入している。

増えた選択肢「誰を使うか悩むのではないでしょうか」
「近藤選手や吉田選手が、左投手がダメだというわけじゃない。森下選手の状態が、それだけいいということで、その選択肢が出てきている感じがします。井端監督も森下選手をずっと起用していますし、彼を凄く信頼している。左投手が来るときには森下選手を使いたいと思っているのではないでしょうか」
球数制限もあり、対戦相手が小刻みな継投でくる可能性も高い。それでも「相手の先発が左投手なら、先制攻撃を行うため森下選手がスタメンに入っていく可能性があるように思います」と予測した。
投手の右左によっては「佐藤(輝明)選手も絡んでくるかもしれない。多くの選択肢を井端監督もつかんだと思います。誰を使うか悩むのではないでしょうか」と新井氏は語る。攻撃のバリエーションが増えることは侍ジャパンにとって強みだ。なかでも森下の存在は頼もしく「今回の強化試合もいい感じできていますし、期待できます。非常にスイングも元気です」と高く評価する。
誰を起用するかではなく、誰を外すのかが注目されるほどの布陣。2度目の連覇に向け、侍ジャパンの戦力の充実度が増している。
(尾辻剛 / Go Otsuji)