WBC初戦で堂々の16球…曽谷龍平を変えた“隠された転機” 失意で呼び出された監督室「考えてたか?」
WBC初戦で試合を締めた曽谷龍平【写真:中戸川知世】曽谷龍平「心のどこかで計算していた自分がいたのは確かだったと思うんですよね」
色気も邪念も捨て切った、堂々の16球を見せつけた。野球日本代表「侍ジャパン」の曽谷龍平投手(オリックス)は6日、第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンドC組の初戦、チャイニーズ・タイペイ戦(東京ドーム)の7回に救援登板。5番手でマウンドに上がると、任された1イニングを無安打無失点に封じた。
13-0でゲームセット。7回コールド勝ちを収めるマウンドには、背番号47が立っていた。最後の打者を三振に仕留めると、東京ドームの中心で小さく拳を握った。昨年11月に行われた韓国との強化試合では先発登板して3回無失点。WBC初出場の切符を勝ち取ったが「本当に運が良いだけですよ。でも、選んでもらったからには、しっかり役割を果たしたいです」と気持ちを込めていた。
“憧れ”は胸の奥底に追いやった。昨季はオリックスで先発ローテーションの柱として8勝をマーク。自身初の2桁勝利も見えていたが、シーズン最終盤は勝ち星を重ねることができなかった。ある日の登板後、岸田護監督から呼び出された。
昨季オリックスで8勝を挙げた曽谷【写真:小林靖】「結構、落ち込んでいたんです。そうしたら、岸田監督に声を掛けていただいて……。そのまま監督室でお話をさせてもらいました」
指揮官から問われた。
昨年末に入籍「今日の夜、婚姻届に名前を書くんです。緊張しますよね」
(真柴健 / Ken Mashiba)