韓国絶望の美技は「普通は捕れない」 周東佑京に専門家も驚愕…9回のみでも「凄い戦力」

韓国戦で好手を見せた侍ジャパン・周東佑京【写真:中戸川知世】
韓国戦で好手を見せた侍ジャパン・周東佑京【写真:中戸川知世】

武田一浩氏、9回の周東佑京の好守を絶賛

■日本 8ー6 韓国(7日・東京ドーム)

 日本を救うビッグプレーだった。野球日本代表「侍ジャパン」の周東佑京外野手は7日、東京ドームで行われた第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド、韓国戦に途中出場。9回の中堅守備でファインプレーを見せて、8-6の勝利に貢献した。

 8回、先頭の村上宗隆内野手が右前打で出塁。周東が代走に送られた。続く牧原大成内野手の打席で二盗に成功。足のスペシャリストの面目躍如だったが、本当の見せ場は9回の守備で訪れた。

 1死からジャーメイ・ジョーンズ外野手が放った中堅後方への大飛球。周東は打球から一度目を切り、懸命に背走した。フェンス際で振り向きざまにジャンプ。左手を伸ばし、フェンスに激突しながら好捕したのだ。

 現役時代にNPB通算89勝をマークした右腕で、NHKのMLB中継などで解説を務めている野球評論家・武田一浩氏は「ああいう打球は、普通は捕れません」と驚き交じりに説明。「周東だから捕れたんです」と超美技を称賛した。

「打たれた瞬間は『マズいな』と思いました。投げている大勢も同じように思ったはずです。捕れなくてフェンスに当たって二塁打や三塁打になると、どんどんしびれる場面になってくる。それが阻止できたというか、防げたので良かったです」

 昨年は35盗塁を記録して3年連続4度目の盗塁王を獲得。日本球界屈指のスピードスターは、前回2023年WBCでもメキシコとの準決勝で9回に代走で出場し、逆転サヨナラのホームを踏むなど、ここ一番で起用されて俊足ぶりを発揮してきた。

 俊足を生かした外野守備は守備範囲が広く、2年連続でゴールデングラブ賞を受賞。以前は走塁や守備のイメージが強かったが、近年は打力も向上し、昨年は打率.286をマークするなど、ソフトバンクの日本一奪回に貢献した。

 今回のWBCでは先発出場も狙えそうな立場にも成長しているが、鈴木誠也外野手や吉田正尚外野手らメジャー組の存在もあり、途中出場が続いている。侍ジャパンが初代王者となった2006年の第1回WBCで投手コーチを務めた武田氏は「周東が控えにいるのがいい」とその存在の大きさを説明する。

「最後に周東が出てくるのは大きい。ああやって出ていって、ああいうプレーをしてくれるのがいいんです。周東じゃないと、ああいうプレーはなかなか見ることができません。代走もそうですけど、終盤の大事な場面で凄い戦力ですよ」

 チームを勝利に導く試合終盤の切り札。連覇を目指す侍ジャパンにとって、今回も頼もしい存在であるのは間違いない。

(尾辻剛 / Go Otsuji)

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