「日本の野球しなかった」 “見失った”侍Jを米記者酷評 決定的な敗因が「惨事招いた」

米紙が苦言…侍ジャパンが失った“アイデンティティ”
ドジャースの大谷翔平投手らを擁する野球日本代表「侍ジャパン」が14日(日本時間15日)にワールドベースボールクラシック(WBC)準々決勝でベネズエラに5-8で敗れた。この敗戦を受け、米紙「カリフォルニア・ポスト」のディラン・ヘルナンデス記者は、日本野球の現状に対して極めて厳しい評価を下している。同記者は、日本代表が自分たちのアイデンティティを見失っていると指摘した。
ヘルナンデス記者は「侍ジャパンの自己喪失がWBCの惨事を招いた」との見出しで、日本の敗因を報じている。同紙は、日本が攻撃重視の姿勢に転換したことが裏目に出たと分析。記事では、日本が自分たちの野球をせず、伝統からあまりに離れてしまったことで、3大会連続制覇のチャンスを自ら棒に振ったと言及した。
同紙は、ベネズエラに屈した日本代表の戦い方について「彼らのやっていることは機能していない」と断じた。日本は強打の相手に対し「火には火で対抗する」戦略で挑んだが、結果的に守備より攻撃、スモール・ベースボールより長打を重視した計画が裏目に出た。同メディアは「彼らは日本の野球をしなかった」と苦言を呈している。
さらに、同記者はこの状況が将来に及ぼす影響についても懸念を示した。打線の中心を担った村上宗隆内野手や佐藤輝明内野手の打撃が、メジャーの速球に対応できるかという懐疑的な見方を提示。その上で「日本野球の存在意義の危機は、メジャーリーグにも影響を及ぼすだろう」と指摘し、日本人野手の市場価値低下につながる可能性を示唆した。
敗退が決まった試合後、大谷は「残念ですけど、必ず次があるので」と落胆の表情を見せた。初回に先制を許すも、自身の先頭打者本塁打で同点に。しかし、最終的にはベネズエラの爆発力ある打線の前に屈し「力で押し切られた」と悔しさを滲ませた。大谷は「本当に悔しいの一言」と語り、チームを勝利に導けなかった自らの力不足を認める場面もあった。
日本代表は今後、自分たちがどのようなチームでありたいのかという根本的な問いに向き合う必要がありそうだ。ヘルナンデス記者は、次のオリンピックやWBCまでに大きな決断を下さなければならないと強調。再び世界一の座に返り咲くためには、日本野球が本来持つ強みをどう形にしていくのか、改めてその在り方を見つめ直すことが求められるのかもしれない。
(Full-Count編集部)