オリ助っ人がWBCで無双「日本のファンはいいものが拝める」 CY賞2度の伝説左腕がベタ褒めした“最大の掘り出し物”

防御率0.00と圧倒的な存在感を見せるアンドレス・マチャド【写真:アフロ】防御率0.00と圧倒的な存在感を見せるアンドレス・マチャド【写真:アフロ】

6戦のうち5戦で登板…防御率0.00と圧倒的な存在感を見せるアンドレス・マチャド

 2026 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝でイタリアに逆転勝利し、念願の決勝初進出を決めたベネズエラ。ロナルド・アクーニャJr.外野手、レンジャー・スアレス投手らメジャー屈指のスター選手がメンバーに揃うだけあって、秘める底力と爆発力は桁違いだ。その中で唯一日本から選出された右腕、アンドレス・マチャド投手が登板を重ねるたびに存在感を強めている。

 ベネズエラが戦った6試合のうち、チーム最多5試合(5イニング)に登板しながら防御率は0.00。4安打と1死球を許しているが、二塁は踏ませず。今季3年目のオリックス守護神は、100マイル(約160キロ)にも達しようという剛速球とチェンジアップを武器に、ベネズエラ代表ではセットアッパーとしての信頼を勝ち得た。

 1次ラウンドではニカラグア代表の名伯楽、ダスティ・ベイカー監督に「あの投手は誰だ?」と衝撃を与えたが、身内からも称賛の声は止まらない。32歳右腕を「大胆不敵」かつ「野球への深い愛を持つ」と表現するのが、サイ・ヤング賞2度の伝説左腕、ヨハン・サンタナ投手コーチだ。

サンタナコーチが力説「何よりも大切なのは、深い愛情を持って接する姿勢」

「彼は素晴らしい球を投げるし、全力を尽くして欲しい時に狙い通りの投球をすることができる。頼りになる存在だ。こういう短期決戦では、自分の仕事に対するパッションが必要。彼はそういった一切を理解し、自分をいい状況の中に置けているので、素晴らしい結果が出ているんだと思う。そして、何よりも大切なのは、野球に対して真摯であり、深い愛情を持って接する姿勢。そこが備わっている強さがある」

サイ・ヤング賞2度の伝説左腕のヨハン・サンタナ投手コーチ【写真:ロイター】サイ・ヤング賞2度の伝説左腕のヨハン・サンタナ投手コーチ【写真:ロイター】

 サンタナ投手コーチも現役時代、野球に対する愛情の深い投手だった。マチャドと同じように速球とチェンジアップの緩急で打者を翻弄。メジャー13年で重ねた1988奪三振の記録が燦然と輝く。

 マチャドは準決勝のイタリア戦でも、2点リードの8回に登板。三塁ゴロ、空振り三振とテンポよく2死を奪うと、最後は100マイルの速球でバットに空を斬らせて三振。投げた勢いで体をクルッと180度回転させると、センターに向かって仁王立ちした。

 早くも今大会最大の“掘り出し物”の呼び声も高く、話題の注目株となっている。WBCでの登板を経て、マチャドが重ねた自信は計り知れない。確実にスケールアップした右腕は、決勝が終わればオリックスに合流し、今度は日本シリーズでの頂点を目指す。「見ていて楽しい投手。日本のファンは今季、いいものが拝めると思うよ。彼はスペシャルな存在だからね」と言うと、サンタナ投手コーチはウインクして見せた。

 1次ラウンドが始まった頃、「今年はWBCで優勝して、良い流れを持ってオリックスでも優勝したい」と話していたマチャド。WBC優勝まで、あと1勝。有言実行といきたいところだ。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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