サイ・ヤング賞に高まる期待も…立ちはだかる“障壁” 大谷翔平に集中した米メディアの質問

オープン戦でライバルたちを圧倒した大谷翔平【写真:荒川祐史】オープン戦でライバルたちを圧倒した大谷翔平【写真:荒川祐史】

米メディアの囲み取材ではサイ・ヤング賞の話題が集中

 ドジャースの大谷翔平投手は、2026年にサイ・ヤング賞を獲得できるのか。3年連続のMVP男に関する米メディアの注目は、その一点に集中している。18日(日本時間19日)のジャイアンツとのオープン戦では5回途中1安打無失点。降板後の米メディアによる囲み取材では、サイ・ヤング賞に関する話題が集中した。

 最速99.9マイル(約160.8キロ)のフォーシーム。落差の大きなカーブを決め球にして4三振を奪った。「2ストライクから、もう少し、しっかり三振を取れるところはあった。そこは唯一の課題」と納得しなかったが、イ・ジョンフ、マット・チャップマン、ウィリー・アダメスら主力が並んだ同地区のライバルを圧倒した。

 大谷にはサイ・ヤング賞を獲れるだけの能力はある。問題はサイ・ヤング賞の選考で重要視されるイニング数、奪三振数を伸ばすかだ。二刀流にとっては大きな障壁が存在する。

米メディアによる8つの質問のうち3問が登板試合数、イニング数

 多くの球団は先発ローテーションを5人で回し、エース級の投手は中4日で回っていく。先発ローテを1年間守れば、シーズン30登板以上を投げ、シーズンで200イニング、200奪三振を超えてくる投手もいる。体の負担の大きい二刀流としてプレーする大谷には実に難儀だ。

 米メディアも“その点”に注目している。「中7日、中9日の間隔を空けるという話もあるが、中5日、中6日のローテーションを守りたいか」「サイ・ヤング賞への意識、イニング数を投げることについては」「25試合登板という数字の重要性について」。米メディアによる8つの質問のうち3問が登板試合数、イニング数に関わる質問だった。

取材に応じた大谷翔平【写真:小谷真弥】取材に応じた大谷翔平【写真:小谷真弥】

「イニングを重ねれば、そういった賞に近づくことはもちろんだとは思いますけど、初めからそのためにプレーするということはないです。無理に縮めて投げる、そのために投げるということはもちろんない。全員がポストシーズンにまずは健康な状態で行くのが優先だと思う」

 日本球界では週1度、中6日を空けて登板するのが一般的だ。渡米後も慣れた登板間隔を踏襲する投手が多いためか、イニングや奪三振など個人成績は伸びにくい。日本投手の持つ能力はメジャーでも高く評価されているが、いまだにサイ・ヤング賞を受賞した投手はいない。

 MVPとサイ・ヤング賞を同時受賞となれば、2014年クレイトン・カーショー以来、史上12人目の快挙となる。大谷自身は個人タイトルよりも、チームの勝利、ワールドシリーズ3連覇へ力を注ぐ考えだが、今年の大谷には期待は確実に高まってきている。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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