球界を騒がせた「最悪のチャレンジ」 ゾーン内12センチを通過…米記者が辛辣「的外れ」

パッサン記者が選出した「ABSチャレンジのベスト&ワースト」
今季からMLBで導入された「ABSチャレンジ」。開幕1週間足らずで物議を呼ぶ判定が連発している。米スポーツ局「ESPN」のジェフ・パッサン記者は30日(日本時間31日)、「ABSチャレンジのベスト&ワースト」を選出。“最悪”に選ばれたツインズのマット・ウォルナー外野手の異議が、どれほど的外れであったかを詳細に報じた。
問題の一件は29日(同30日)の本拠地でのオリオールズ戦で生まれた。5-5で迎えた7回2死満塁の好機で打席に立ったウォルナーは、フルカウントからリコ・ガルシア投手が投じた98マイル(約157.7キロ)の内角のシンカーを見送った。ストライク判定に不満の表情を見せ、チャレンジを選択。しかし、投球はゾーン内に約12.2センチも入っていた。
米スポーツ局「ESPN」のジェフ・パッサン記者は、この一連のプレーを最悪のチャレンジと酷評した。「ABS導入前に選手たちが自分に不利な判定を表現する際によく使っていた言い方を借りれば、ボール1個半分よりさらにゾーンに入っていた計算になる」と呆れ気味に表現し、見当違いの主張を一刀両断している。これに伴い、ツインズは貴重なチャレンジ権を喪失することになった。
衝撃的なチャレンジに、パッサン記者は「最悪のチャレンジ」として厳しい評価を下した。同氏は「ガルシアの投球も称賛に値する。彼が投じたのは、ウォルナーの体の近くに向かっていくように見えながら、最後にホームベース上へ鋭く戻ってくる強烈なフロントヒップ・シンカーだった」と分析した。メジャー通算355勝のグレッグ・マダックス氏のような軌道に、打者は完全に幻惑された。
また、米データ会社「コーディファイ・ベースボール」も公式X(旧ツイッター)で「2アウト満塁でこの投球にチャレンジした」と動画付きで伝え、いかに余裕のストライクであったかを報じると、米ファンも厳しい評価を下した。「バット振れよ」「明らかなストライクに最後のチャレンジ権を使ってしまった」「これで今後1か月は判定にチャレンジできなくなるね」「審判たちは恥をかかされていると不満を漏らしているが、これは真逆のパターンだな」「これだからABSは素晴らしい」といった声が寄せられた。