CY賞レースに“異変” 大谷&由伸でもない有力候補…27歳剛腕が残す奪三振率22.18の衝撃

2003年以降、リリーフ投手のガニエ以降生まれていない
【MLB】パドレス 5ー2 マリナーズ(日本時間17日・サンディエゴ)
球界の歴史を一変させる快投だ。パドレスのメイソン・ミラー投手が16日(日本時間17日)、本拠地でのマリナーズ戦の9回から登板。3者連続三振の快投で今季6セーブ目を挙げた。防御率0.00、奪三振率22.18と驚愕の数字を並べ、米識者からはサイ・ヤング賞に推す声も上がっている。
5-2の9回から登板したミラーは、先頭のクロフォードを内角のスライダーで見逃し三振に仕留めると、続くガーバーは102.5マイル(約164.9キロ)のフォーシームで3球三振。ヤングもフルカウントからスライダーで三振に打ち取り、シーズン9登板目で5回目の「3者連続三振」でセーブを記録した。
衝撃の剛球を武器に、アスレチックスで台頭した27歳。昨季途中からパドレスに加入すると、22試合で防御率0.77、奪三振率17.36、WHIP0.73と数段階ステージが上がった。今年3月のWBCでも米国代表のクローザーを務め、迎えた今シーズンはさらに怪物へと変貌を遂げた。
9試合で9回1/3を投げて被安打1、防御率0.00、30人と対戦して23個の三振を奪うという驚愕のピッチングを続けている。4月上旬にはESPNのバスター・オルニー記者が「リリーフ投手がサイ・ヤング賞を受賞するのは久しぶりだ」と話せば、この日の快投を受けて米全国「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者も「パドレスの守護神メイソン・ミラー、3つの見逃し三振を奪いナ・リーグのサイ・ヤング賞獲得へ向けて快走中」と称賛の声を送った。
リリーフ投手のサイ・ヤング賞は、2003年のエリック・ガニエ以降、誕生していない。セイバーメトリクスの浸透に伴い、リリーフ投手は労働量の少なさもあって評価が上がりづらくなったことが背景にある。今季のナ・リーグでは、ドジャースの大谷翔平投手と山本由伸投手が快調な滑り出しを見せているが、ミラーが23年ぶりの快挙を成し遂げても不思議はない。
(Full-Count編集部)