限られた開催でも…地方球場で輝く“主役”たち 止まらぬバット、ベテランの意地

県営大宮公園野球場【写真提供:西武ライオンズ】
県営大宮公園野球場【写真提供:西武ライオンズ】

地方球場で際立つ投手の実績と安定感

 プロ野球ではほぼ毎年、地方球場での試合が開催されている。本拠地球場に足を運ぶのが難しいファンにとって、プレーを間近で見られる貴重な機会である。今季は4月10日に県営大宮公園野球場で西武対ロッテ、16日には北九州市民球場でソフトバンク対楽天の試合が行われた。今後もパ・リーグでは11試合が予定されている。今回は地方球場でファンに夢を届けてきた選手や、今季試合が行われる球場での注目選手を紹介する。

 通算勝利数では、楽天所属のベテラン3人が上位にランクインした。岸孝之投手は通算15試合の先発で8勝をマークしている。今季9月1日に試合が行われる予定のこまちスタジアム(秋田市)では、西武時代の2014年に完封を記録した。同球場では、チームひと筋18年目の辛島航投手も通算3度登板している。また、今季から加入した前田健太投手は、広島時代に地方球場で12試合の先発経験がある。

 昨季通算900試合登板を達成した日本ハム・宮西尚生投手は、15の地方球場で計40試合に登板し、防御率1.05と抜群の安定感を発揮している。沖縄出身の西武・与座海人投手は、沖縄セルラースタジアム那覇で3度先発。いずれも7回以上を投げ、地元ファンの期待に応えている。

地方開催で輝く打者と注目の舞台

 打者では、西武・中村剛也内野手が18本塁打をマークしトップに立つ。今季限りで現役を引退する栗山巧外野手は、北はスタルヒン球場(北海道旭川市)、南は沖縄セルラースタジアム那覇まで全国30球場で通算114試合に出場し、7本塁打、打率.309を記録している。ソフトバンク・柳田悠岐外野手は出場した17球場すべてで安打を記録し、うち8球場で本塁打を放っている。

 楽天・村林一輝内野手は、こまちスタジアムで8打数6安打、はるか夢球場(青森県弘前市)で7打数3安打、きらやかスタジアム(山形市)で8打数3安打と東北各県で活躍している。地方球場全体でも打率.381と高い数字を残している。

 もう一人、東北の球場で印象的な活躍を見せてきたのが浅村栄斗内野手である。岩手県営野球場(盛岡市)では、西武時代を含めて5試合で3本塁打をマークした。同球場が廃止となった後、2023年5月16日に新球場・きたぎんボールパークで行われた最初の公式戦でも本塁打を放っている。今季の「東北シリーズ Supported by 大東建託」でも一発が期待される。

 ソフトバンクは4月25日にリブワーク藤崎台球場(熊本市)を行い、翌26日に平和リース球場(鹿児島市)で主催試合に臨む。熊本では8勝5敗と勝ち越しており、同県の城北高校出身である牧原大成内野手が4試合で計11打数6安打を記録している。鹿児島では、2011年以降の直近10試合で8勝2敗と強さを見せている。特に中村晃外野手は出場した6試合中5試合で適時打を放ち、計9打点と勝負強さが際立つ。

 西武は5月19日に上毛新聞敷島球場(群馬県前橋市)で主催試合を行う。群馬県出身で、前橋育英高時代に甲子園優勝投手となった高橋光成投手は、過去4試合の先発で白星がない。それでも、2024年は5回無失点、2025年には7回1失点と直近の登板では好投を見せている。もし登板機会があれば3年連続となるだけに、今季こそは地元でお立ち台に上がりたいところだ。

※文章、表中の数字はすべて2026年4月14日終了時点

(「パ・リーグ インサイト」データスタジアム編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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