中日監督が指摘した「通用しない部分」 助っ人左腕痛感…日米で「アプローチ違う」

中日のカイル・マラー【写真:加治屋友輝】
中日のカイル・マラー【写真:加治屋友輝】

先発のマラーに井上監督「なにが足りないか分かっていると思う」

■DeNA 6ー2 中日(30日・バンテリンドーム)

 中日は4月30日、バンテリンドームで行われたDeNA戦に2-6で敗れた。先発のカイル・マラー投手は6回1/3を投げ、4安打4失点で今季2敗目を喫した。試合後、井上一樹監督は「郷に入れば郷に従え」と日本野球への適応を説き、マラー自身も米国の打者との差を実感した。助っ人左腕が、日本特有の野球と向き合いながら試行錯誤を続けている。

 序盤から威力のある直球を軸に組み立てた。2回にソロで先制を許し、5回にも勝ち越しソロを浴び失点。それでも、大崩れすることなく粘りの投球を続けていた。だが、同点で迎えた7回に連打を浴びて無死一、二塁とされたところで降板。後を託したウンベルト・メヒア投手が勝ち越しを許し、残した走者も生還。粘投も実らず、今季初勝利を手にすることはできなかった。

 井上監督は試合後、来日2年目の左腕に対し課題を口にした。「やはり勝つためには郷に入れば郷に従って。向こう(MLB)で通用していたものが日本では通用しない部分も徐々に分かってきただろうし。勝つためになにが足りないかってことは本人も分かっていると思う」と言及。さらなる進化への期待を込めて説いた。

 マラーもまた、その「日米の違い」は感じてきた。「米国の選手はみんな本塁打を狙ってきますし、長打を打った方がお金ももらえます。一方で日本のバッターは、なんとか前に飛ばそうと、それがボテボテの打球でもいいからヒットにしようというアプローチなので、その違いが一番大きいと感じます」。

 その対策として、スイーパーの精度を向上させ、新たにツーシームを習得した。米国では下からバットが出てくる軌道の打者が多いのに比べ、「日本は平行に出してくる選手が多い。だからツーシームが左打者を詰まらせる球として有効になる」と分析して練習を重ねてきた。

 この日は被安打4のうち2本が本塁打という結果に終わったが、「強い当たりを連発されたわけではないので、状態としては悪くない」と手応えも口にしたマラー。指揮官が求める“勝つために足りないもうひとつの何か”と、自身が積み重ねてきた“日米の打者の差”への理解。この溝を埋めることが、助っ人左腕の生命線になりそうだ。

(木村竜也 / Tatsuya Kimura)

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