村上宗隆の価値を証明した「ギャンブル」 誤算だった“見極め”…米記者が伝えた「愚か者」

ゲッツGMが明かした村上獲得の舞台裏
1年目からアーチを量産するなど、ホワイトソックスの村上宗隆内野手が見せる躍動に、獲得を決めたクリス・ゲッツGMを称える声が増えている。米スポーツ専門メディアの「ジ・アスレチック」は、村上獲得につながった“決断の裏側”を伝えた。
同メディアのジョン・グリーン記者は1日(日本時間2日)、村上に関する記事を公開。取材で得たゲッツGMのコメントとともに、26歳主砲がチームに与えた影響をまとめた。グリーン記者は、ホワイトソックスが村上に提示した2年総額3400万ドル(約53億4200万円)を、“バーゲン価格”と表現。ベストなタイミングでポスティングに参入し、短期契約をまとめたゲッツGMの手腕を評価した。
村上の代理人を務めるケーシー・クロース氏とのエピソードも紹介。ゲッツGMは今季、ミシガン大学の先輩関係であるクロース氏に毎日メールしないと約束していたようだが、村上の活躍に喜んだゲッツGMは、クロース氏に「彼(村上)が毎日ホームランを打つなら、(毎日)君にメールをするよ」と上機嫌で伝えたそうだ。
史上最年少で3冠王に輝いたとはいえ、当初、村上に対する懐疑的な意見も多かった。獲得はしたが、ゲッツGMも「彼が純粋なパワーがあることは知っていた。でもコンタクト能力をとても懸念していた」と、村上の打席での確実性に懸念を示していた。
しかし蓋を開けてみると、ここまで村上は、本塁打と打点においてメジャートップクラスの成績を残している。ゲッツGMにとって最大のサプライズだったのは「ストライクゾーンの見極め」。空振りの多い選手だが、ボール球を見極める選球眼にも優れており、34試合を終えた時点でリーグ4位の27四球を選んでいる。
メンタル面の評価も高い。記事ではデレック・ショーモン打撃コーチの証言を紹介。「彼は落ち着いている。上手くいかない時に感情が乱れることはない。打席が終わったら、その打席を振り返って、かみ砕いて、次に進むんだ」と、同コーチも村上に惚れているようだ。
記事の最後でグリーン記者は「(開幕)1か月が経って、ムラカミに懐疑的だった人が愚か者にみえる。この取引を成立させたゲッツGMは天才に見える」と綴り、GMの判断を改めて称賛。続けて「ホワイトソックスの予想チーム年俸は低く、一塁も空いていたので、多少のギャンブルをすることは問題なかった」と記し、53億円の“賭け”に勝ち、球団の未来を変えた英断を称えた。
(Full-Count編集部)