“村上ライバル”の21歳は何者? 彷彿させる大打者の残像…235億円が示す逸材の価値

  • MLB
  • 2026.05.05
タイガースのケビン・マクゴニグル【写真:ロイター】
タイガースのケビン・マクゴニグル【写真:ロイター】

身長175センチの小柄でも…有望株ランキング全体2位の逸材

 ホワイトソックス・村上宗隆内野手は4日(日本時間5日)、敵地でのエンゼルス戦で14号を放ち、メジャートップに並んだ。開幕から驚異的な猛打を発揮し、3・4月の最優秀月間新人の受賞期待されたが、惜しくも最終候補入りに終わった。村上の受賞を阻んだのは、同じく今季デビューのケビン・マクゴニグル内野手(タイガース)だ。21歳逸材は一体何者なのだろうか。

 身長175センチ、体重84キロ。メジャーリーガーの中ではかなり小柄な部類に入る。それでも、高校時代から圧倒的な打棒を披露し、2023年ドラフト1巡目(全体37位)指名でタイガースから指名を受けた。

 マクゴニグルの特徴は重心の低い打撃フォームにある。かなり腰を落としながら、右足を軽く蹴り上げて打球に勢いを与える。ドラフト時のMLB公式サイトのインタビューによると、参考にしたのはフィリーズで活躍した大型二塁手のチェイス・アトリーだという。

「彼は常に全力で、ユニフォームを泥だらけにしていた。打席での構えや、常にハードにプレーする姿勢。自分もあんな風になりたいと思って育ってきた。だから、自分のプレースタイルも彼に似ているんだと思う」

 1年目の2023年はルーキーリーグと1Aで21試合にプレーして打率.315、出塁率.452をマーク。2024年は階級を上げて打率.309を記録した。同年からは一躍トップ・プロスペクトとして声価を高め、昨季は2Aまで昇格。計88試合で打率.305、19本塁打、OPS.991と大ブレイク。今年開幕前のMLB公式サイトによる有望株ランキングでは全体2位に位置づけられた。

 迎えた今季は3Aを飛び級して開幕ロースター入りを勝ち取ると、いきなり4安打の離れ業を放った。その後も安定してヒットを量産すると、4月14日(同15日)に8年1億5000万ドル(約235億8000万円)の契約延長を手にした。チームから、次代の看板選手として認められた形となった。

 タイガースのスコット・ハリス編成本部長は「彼が今成し遂げていることは驚異的だよ。我々は若手打者がメジャーに適応するまでの期間を調査したが、誰もが最初の150打席は非常に苦労していた。マクゴニグルは明らかに違う。デビューから17試合で、これほど感銘を受けた選手は記憶にない」と舌を巻いた。そしてレジェンドのジャスティン・バーランダー投手は、自身のチームメートでもあったアレックス・ブレグマンと似ていると明かしている。

 実際、マクゴニグルはブレグマン同様にコンタクト能力だけでなく、打席アプローチも群を抜いている。今季は34試合に出場して打率.315(130打数41安打)、2本塁打、出塁率.407、19四球に対して19三振にとどめている。勝利貢献度2.2は、投手を含めてア・リーグ4位。総合力の高さは本当に21歳なのかと、疑うレベルにある。

 超パワー型の村上に対し、走攻守のパッケージで勝負するマクゴニグル。ともに同じア・リーグ中地区に在籍し、ハイレベルな新人王争いを演じることを今後も期待したい。

(Full-Count編集部)

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