苦戦続くロッテを救う2人の“リーダー” 激変した打撃指標…昨季と違う明確な“質”

ロッテ・藤原恭大(左)と西川史礁 【写真:球団提供】
ロッテ・藤原恭大(左)と西川史礁 【写真:球団提供】

チームは苦戦も…開幕から好調なロッテ・藤原恭大と西川史礁

 ロッテの1番・2番コンビ、藤原恭大外野手と西川史礁外野手が、ともにパ・リーグ打率ランク上位に名を連ねている。今回は、2人がプロ入りから残してきた各種の指標と、今季の進化について紹介。ここまで好成績を収めている理由に迫る。(※成績は4月28日の試合終了時点)

 藤原の昨季までの通算打率は.254で、出塁率は.319。打率と出塁率の差を示す指標であるIsoDは.065と、いずれも決して高くはない。この数字から、ボールをじっくり見るというより、積極的な打撃を持ち味としてきたことがわかる。通算のOPS(長打率+出塁率)も.667と、一般的なレギュラークラスの水準と言われる.700よりやや低く、打撃の生産性は課題を抱えていた。

 今季は、開幕から上位打線に名を連ねて、打率.309、出塁率.400と指標が向上。IsoDも.091とキャリア最高の水準に達している。長打率から単打の影響を省いたISOも.096と前年(.088)を上回る数字を記録。OPSも.804と飛躍的に上昇している。

 続いて、西川の指標を見てみる。プロ1年目の2025年はリーグ6位の打率.281を記録し、新人王のタイトルを獲得した。同年は出塁率.318、IsoD.037で、藤原以上に積極的な打撃スタイルを取っていたことがうかがえる。

 2年目の今季は、打率.323、出塁率.391にIsoD.068と、出塁の機会が増加している。選球眼の指標となるBB/K(四球/三振)は、昨季は.188と低かったものの、今季は同.304と改善が見られる。選球眼の向上はチャンスメーカーとしての資質にも直結するだけに、上位打線を任される選手としては大きなプラス要素となっている。

 長打率も昨季の.381に対して、今季は.404とより多くの塁打を生み出せる打者になっている点も頼もしい。出塁率と長打率の向上に伴い、OPSは.795と前年(.699)に比べて大幅に良化した。打線の中での存在感が飛躍的に高まりつつある。

 2選手は積極的なバッティングを持ち味としていたが、今季は課題だった選球眼に大きな改善が見られる。さらに、ボールを見る能力が上がり、“打つべき球”を狙うことで、長打率向上も実現した。開幕から躍進する次世代のリーダーの活躍が、ここまで苦戦するチームの浮沈の鍵を握っている。

(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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