鷹・近藤健介が明かした「兄が亡くなりました」 2日前に届いた訃報…家族からも「行ってこい、と」

本塁打後、涙を流すソフトバンク・近藤健介【写真:栗木一考】
本塁打後、涙を流すソフトバンク・近藤健介【写真:栗木一考】

3回に先制の8号2ラン…スライダーを右中間席へ

■ソフトバンク 6ー5 ロッテ(8日・みずほPayPayドーム)

 家族の思いを乗せた放物線だった。8日のロッテ戦(みずほPayPayドーム)で近藤健介外野手が先制の8号2ラン。一気に主導権を握ると、その後のサヨナラ勝利にもつながった。目を真っ赤にして、ベンチで涙を浮かべていた背番号3。「おとといですかね、兄が亡くなりました」――。試合後、自身に訪れていた出来事を口にした。

 試合が動いたのは3回。先頭の海野隆司捕手が左前打で出塁し、2死一塁という場面で近藤に回ってきた。内角のスライダーを振り抜くと、打球は右中間席に消えていった。「ここまで良かったり悪かったり。いろいろと修正しながらできているのかなと思います」。5日の西武戦(ベルーナドーム)以来、5月2本目のアーチで先発・上沢直之投手を援護した。

 近藤は打った瞬間、バットをヘルメットにくっつけるようにして歩を進めた。3アウトとなり、左翼の守備に向かった時にはもう涙を浮かべていた。

「兄も野球が好きでしたし、親もきょう、『兄ちゃんも試合に出てほしいと思うから行ってこい』と言ってくれたので。そんな中で打たせてもらって、(兄も)見てくれているのかなと思います」

7歳年上の兄・洋介さん「よくキャッチボールもした」

 明かしたのは、7歳年上の洋介さんが亡くなったこと。つい2日前の出来事だった。「キャッチボールもよくしましたし、今は野球を教えていたので。違う形ではありますけど野球界に貢献しながら。野球愛は強い兄だったのかなと思います」。球界を代表するバッターに成長するまで、大きな影響を受けた存在だった。

 チームは18勝15敗。首位・オリックスとは3.5差に2位に位置付けている。まだまだ続く。苦しい状況だが「今は混戦ですけど、まだ順位を気にするところではない。自分のできることを、チームの勝ちにつなげていけたら」と前を向いた。

【実際の映像】天国の兄へ届けた近藤健介の8号 打った瞬間にはバットを掲げ、神妙な表情でダイヤモンドを一周

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