日本ハムの命運を握るレイエス .732→.440の低下が示す“異変”…待たれる長打量産の傾向

日本ハムのフランミル・レイエス【写真:球団提供】
日本ハムのフランミル・レイエス【写真:球団提供】

昨季32本塁打&90打点の主砲を分析

 日本ハムに欠かせない存在となっているフランミル・レイエス外野手。来日2年目の昨季は、本塁打王(32本)と打点王(90打点)の2冠に輝いた。クライマックスシリーズでも打率.481、4本塁打と活躍。リーグ優勝に欠かせないレイエスの打棒の特徴を、昨季のデータをもとに紹介していく。(数字は全て5月2日終了時点のもの)

 まず注目したいのが、対左右投手別の成績である。昨季は左投手に対して打率.350の高打率を記録。本塁打を11打数に1本のペースで放つなど、左投手を得意とした。今季も左投手に対して打率.385を残しており、球界屈指の“サウスポーキラー”ぶりを見せている。

 球種タイプ別の成績でも、対応力の高さが際立つ。被投球割合の半数を占める直球系に対して昨季は打率.300、17本塁打を記録。さらに、曲がる系と落ちる系の変化球にも打率.250以上を残しており、幅広い球種に対応できる点が大きな強みだ。

 本塁打でもその傾向が見られた。引っ張り方向への15本塁打のうち、13本は曲がる系、もしくは落ちる系の変化球を捉えたもの。一方、逆方向への10本塁打はすべて直球系を打ち返したものだった。緩い変化球は引っ張り、スピードボールは逆方向へ運ぶ。それがレイエスの長打を量産する打撃パターンとなっている。

昨季の得点圏打率は.361とチャンスでも本領発揮

 打球方向別の成績を見ても特徴は明確だ。昨季は逆方向に10本塁打を放つなど、広角に打ち分け、長打率はリーグ平均.381を大きく上回る.732を記録した。ただ今季は、右方向の長打率が.440に低下。中堅から引っ張り方向の数字は昨季と大きく変わっておらず、逆方向への長打がレイエスの状態を示すバロメーターといえるだろう。

 さらに昨季は、得点圏打率.361を記録するなど、勝負強さも際立っていた。チャンスでは三振割合が減少し、四球割合が上昇。打席でのアプローチを分析すると、得点圏ではファーストストライクに対するスイング率が10ポイント以上あがり、積極性が増していた。今季もここまでその傾向が見てとれる。

 悲願のリーグ優勝に、レイエスの活躍が不可欠であることは間違いない。50本塁打を目標に掲げる来日3年目の2026年シーズン、“モーレ”のバットに注目が集まる。

(「パ・リーグ インサイト」データスタジアム編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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