中日指揮官がドラ2右腕に“苦言” 遠い白星…求めた変化「勝てない理由がある」

ドラ2ルーキー櫻井が5回3失点で初勝利ならず
■巨人 9ー4 中日(10日・バンテリンドーム)
中日は10日、バンテリンドームで行われた巨人戦に敗れた。先発の櫻井頼之介投手は5回3失点で降板となり、初勝利はまたもお預けに。試合後、取材に応じた井上一樹監督は「いいボールを持っていながら勝てないのには理由がある」と苦言を呈した。
味方の援護をものにすることができなかった。櫻井は2回、先頭のダルベックに左前打を許し、2死二塁のピンチを迎えると、「初球が高く浮いてしまった」と、7番の平山に適時左前打を打たれ先制を許した。それでも中日打線は3回にカリステが同点ソロを放ち、同点に追いついた。
だが、ここで踏ん張れなかった。櫻井は4回、先頭を四球で歩かせるとダルベックに左翼スタンドへ2ランを被弾した。それでも直後に鵜飼が2ランを放ち、5回には細川の犠飛で勝ち越しに成功。櫻井に勝利投手の権利が舞い込んだ。5回79球を投げ4安打3失点、2四球、6奪三振の内容だった。防御率は6.14。
試合後、22歳右腕は試合を振り返り、左打者へのカットボールで空振りが取れたことに「収穫だと思います」と手応えを語るも、やはり口から出るのは悔しさだった。
「もっともっとやるべきことがあると思うので、そういったところを見つけながらやっていきたいと思います」
自分に言い聞かせるように反省点を語った。櫻井の降板後にドラゴンズは逆転を許し、5度目の先発登板でも念願の初勝利を手にすることはできなかった。
一方で指揮官は櫻井をどう見たのか。井上監督は櫻井について「どういった形でルーキーを育てていくのかというのは僕らの責任」と語ったうえで、「いいボールを持っていながら勝てないのには理由がある」と厳しい口調で語り始めた。
「あとは本人がどういった意識とか、ボールの使い方とかっていう部分。そういったところがちょっと俺の中では、クエスチョンマークなところがあったので話し合いをしていきたい」と成長を求めた。さらに指揮官は、今後の起用法について「それはまだ分かりません」と答えるにとどめ、救援の可能性も残した。
ポテンシャルを誰よりも認めているからこそ、首脳陣にも熱が入る。プロの壁を乗り越えて初勝利を掴む日は遠くないはずだ。
(木村竜也 / Tatsuya Kimura)