大谷翔平に潜む“不振の影” 米誌が指摘した異変…指揮官も嘆く“予兆”、待望7号で払拭か

12試合53打席ぶりに左中間へ逆方向弾を放った
【MLB】ジャイアンツ 6ー2 ドジャース(日本時間13日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は12日(日本時間13日)、本拠地でのジャイアンツ戦に「1番・指名打者」で出場し、12試合ぶりとなる7号を放った。長く続いた不振から抜け出す待望の一発となったが、直近の成績低下には試合前に懸念の声が至る所で上がっていた。米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」は、猛烈なスランプの最中にあるとして休養の可能性に言及するなど、状態に懸念を示していた。
待望の一発が生まれたのは、3回先頭で迎えた第2打席だった。相手先発のハウザーが投じた外角のシンカーを逆方向へ弾き返す。打球速度105.9マイル(約170.4キロ)、飛距離398フィート(約121.3メートル)の打球が左中間スタンドへ飛び込んだ。実に53打席ぶりのアーチとなった。
豪快な一撃で復活を思わせたものの、ここまでの道のりは険しかった。「スポーツ・イラストレイテッド」は今季のOPS.767について「普通の選手なら堅実なシーズンとなるが、オオタニはここ3シーズンすべてOPSが1.000を上回っている」と指摘。今季は投手としてフルシーズンを送る中でマウン上では絶好調を維持しているものの、その影響で打席での圧倒的な強さが損なわれていると分析した。
不振から脱却させるため、チームも対策に動いている。同誌は、シーズン序盤のスランプから抜け出すきっかけを与える目的で、水曜と木曜はスターティングオーダーに入らない見込みだと伝えた。7号が生まれた試合前にデーブ・ロバーツ監督は会見で、13日(同14日)のジャイアンツ戦では先発登板が予定されているものの、打席には立たずに投球に専念する方向に傾いていると語り、試合後には「明日は打たない」と強調した。
また、ロバーツ監督は苦戦の理由について言及する場面があった。11日(同12日)には、大谷の状態について、ドジャースに来てからでは打撃面で一番元気がないと感じているとしていた。「スイングして(スランプを)抜け出そうとしている気がする」と焦りを指摘し、「相手投手は彼に屈しなかった。そして彼は釣り球にひっかかった」と厳しい見方を示した。
さらに指揮官は「私は彼が一部の速球にやられていると思う」とタイミングの遅れを指摘。「彼がいい状態のときは二塁打や本塁打になっている打球が、凡フライ、左翼手へのフライに終わることが(最近のスランプ時に)多い」と分析し、「今はとにかくかみあっていない」と嘆いた。ドジャースが勝ち上がっていくためには打線の起爆剤となる主砲の完全復活が不可欠であり、再びアーチを量産できるか注目が集まる。
(Full-Count編集部)