大谷翔平の“0.82”は「現実離れ」 日本人初の栄誉へ順調も…米記者が指摘したジレンマ

ドジャース・大谷翔平【写真:黒澤崇】
ドジャース・大谷翔平【写真:黒澤崇】

今季は7試合登板で防御率0.82、サイ・ヤング賞へ順調

 ドジャース・大谷翔平投手が圧巻の投球を続けている。米ポッドキャスト番組「ドジャース・テリトリー」に出演した米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のドジャース番ケイティー・ウー記者が“現在地”について言及。圧倒的な投球パフォーマンスを大絶賛する一方で、今後の二刀流起用の鍵について語った。

 今季ここまでマウンド上で絶大な輝きを放っている大谷。ウー記者は番組内で、その異次元のピッチングをこう称賛した。

「シーズン序盤ながら、改めてオオタニはすでに球界最高クラスの投手としての地位を確固たるものにしている。防御率0.82なんて、もはや現実離れした数字です。相手打線を圧倒し続けているし、ここまでの内容はファンタスティック」

 さらに、大谷が抱く高いモチベーションについても言及。「オオタニがナ・リーグのサイ・ヤング賞獲得に強い信念を持っているのは皆分かっていますよね。もし受賞すれば、彼がサイ・ヤング賞を受賞した初めての日本人投手となる。彼は(可能な限り)最高の投手になることにかなりこだわっている。そして実際、彼のスタッツを見れば、それに向けて順調に進んでいると思います」と語り、日本人初の快挙へ向けて視界は良好だとした。

 一方で、ドジャースにとっても大谷のコンディション管理は新たな挑戦となっている。ウー記者は、今季を迎えるにあたってのチーム内の空気を明かした。

打撃不振の背景は…投球への集中が及ぼす影響

「今季の彼はWBC出場後で、フルシーズンで二刀流をこなすのは2023年以来。そしてドジャースにとっても、“フルシーズン版の二刀流オオタニ”を扱うのは初めて。だからデーブ・ロバーツ監督やアンドリュー・フリードマン編成本部長が話していたように、彼の起用法については、少し柔軟でいなければなりません」

 球団側も慎重に、かつ柔軟にこの至宝の起用案を模索している段階だという。

 一方で、二刀流の懸念材料となっているのが打撃面だ。本来の爆発力が見られない大谷について、ウー記者はこう分析している。

「通訳のウィル・アイアトンを介して話を聞く限りでは、オオタニ自身も打撃面にフラストレーションを感じていたのは明らかだった。ここ数週間、彼の強みである長打も出ていないし、パワーも発揮されていない。チェイス率(ボール球を振る割合)も上がっていて、出塁もしていない。打者ショウヘイ・オオタニらしくない状態です」

 ここで浮上するのが、投球への強い集中が打撃面に影響しているのではないかという疑問だ。ウー記者によれば、「ドジャースはそうは考えていない」としつつも、大谷自身は打撃の改善が必要だと自覚しているという。

「問題は、どうすればオオタニの2つの顔を最高の状態で引き出せるか、という点だ」とウー記者。二刀流スターから最高の輝きを引き出すための模索は、今後も大きな注目を集めることになりそうだ。

(Full-Count編集部)

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