「もっと工夫しないといけない」 お立ち台で大歓声も…巨人22歳がベンチ裏で即猛省の理由

巨人の平山功太が激走でチーム5連勝に貢献
■巨人 4ー3 DeNA(16日・東京ドーム)
巨人の平山功太内野手が16日、東京ドームで行われたDeNA戦に「1番・右翼」で先発出場した。22歳の若武者は同点の7回に中前打で出塁するとプロ初盗塁で二塁へ。その後三塁へ進むと、内野ゴロの間に好走塁で決勝の生還を果たした。お立ち台では笑顔を見せたのだが、ベンチ裏では明るい表情はすぐに“消えて”いた。
「自分の中でイメージして、打つということをテーマにやりました。そのイメージは良かったんですけど、篠木投手の方が自分の想像以上のボールを投げてきていた。打席でもっと工夫しないといけないというのが発見できたので、そっちの方が良かったかなと思います」
前面が泥まみれのユニホームは激走の証。文句なしのヒーローとなった平山だったが、真っ先に口をついたのは反省の弁だった。DeNAの先発、篠木健太郎投手との対戦では3打席で2三振を含む無安打。投手が代わった7回の先頭打者で中前打を放って決勝点に繋げたが、1番打者として“心残り”の方が強かった。
春の教育リーグで対戦した際にはまっすぐのイメージは、そこまで強くなかったという。当時の経験を生かし、この日は打席の前(投手寄り)に立つことで攻略できると踏んでいた。だが、第1打席で148キロの直球に差し込まれて空振り三振。第3打席でも149キロの直球にバットは空を切った。
「まっすぐに差されている部分が自分の中ですごくあった。もう1回戦えるとなった時は工夫し直して頑張っていきたいと思います」

阿部監督「ミスも成功もすべて素晴らしい経験」
まだまだ成長過程だ。7回の中前打出塁後、次打者の初球でプロ初盗塁となる二盗。三進後、ボビー・ダルベック内野手の高く弾んだ投手へのゴロで、頭から本塁突入。慌てた中川虎大投手の野選を誘い、決勝点となった。
このとき、打ったダルベックのバットがホームベース付近、走塁の進路内に転がっていた。危ないシーンとなったが、平山はヘッドスライディングでバットも突き飛ばしていた。
「全然、見えていませんでした。ホームしか見えていませんでした」。恥ずかしそうに笑った。阿部慎之助監督は「ミスも成功もすべて素晴らしい経験になる。思い切って無我夢中でやってほしい」と若手へメッセージを送った。今季、支配下登録に昇格した平山が、まさにガムシャラにダイヤモンドを駆け回り、チームの今季初の5連勝に貢献した。
(湯浅大 / Dai Yuasa)