大谷翔平は“最強選手”なのか…660HR男との決定的な違い 敵紙の結論「及ばない」

ジャイアンツ地元紙の記者が展開した大谷翔平とウィリー・メイズの比較
ドジャース・大谷翔平投手は、メジャーの舞台で投打に歴史的な活躍を続けている。その圧倒的なパフォーマンスを受け、米国では球史に残るレジェンドであるウィリー・メイズ氏との比較論争が勃発した。米記者は5ツール比較では「誰もメイズには及ばない」とメイズを押しながらも、最終的には「どちらかを選ぶ必要はなく」と両者の違いを認め合い、比較を超えた最大限の敬意を示している。
ジャイアンツの地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」のブルース・ジェンキンス記者が17日(日本時間18日)、両選手を比較するコラムを執筆した。ジャイアンツの有望株であるエルドリッジが大谷の消えるようなスプリットに空振り三振した場面に触れ、過去の圧倒的な打撃成績と合わせて、大谷が“史上最高”レベルの存在であることに「もはや疑問の余地はない」と最大級の賛辞を送った。
その上で、大谷を野球界の「マウント・ラシュモア」へ押し上げるための議論を展開している。長打時代を切り開いたベーブ・ルース、社会を変えたジャッキー・ロビンソン、そして最高のボールプレーヤーであるメイズとともに、野球を真に極めた大谷を、球界で最も偉大な4人の中に選出するべきだと強調した。しかも、主張しているのはドジャースのライバルという点もまた、異例中の異例と言える。
ジェンキンス記者は、野球における5つのツールで大谷とメイズを詳細に比較した。打撃や長打力、走塁、守備、送球において、通算成績の持続力や歴史的な好守などを理由にメイズを上位に評価している。一方で、59盗塁を記録した大谷の驚異的な足にも言及しつつ、広大な守備範囲で試合を支配した伝説の中堅手の偉大さを改めて浮き彫りにした。
しかし、メイズにはない大谷だけの特別な能力も指摘している。野手としての5ツールに加えて、防御率0.82を記録する現状を踏まえ「歴史的レベルの偉大な投手でもあるからだ」と、6つ目のツール、インタンジブル(数値化できない要素)を持っていると分析した。投打の二刀流で頂点を極める現代のユニコーンは、既定の枠組みでは想像がつかない領域ということだ。
さらに、両者の対照的な人間性や魅力についても言及した。メイズが歓喜に満ちた闘争心を持ち、類を見ないショーマンとしての華とリーダーシップを備えていたと回顧。それに対し、大谷については「紳士としての品格通り、一貫して物静かで、礼儀正しく、謙虚だ」と、グラウンド内外で見せる振る舞いを大絶賛している。
「史上最高は一人だけ」という究極の問いに対し、ジェンキンス氏は独自の結論を導き出している。比較全体ではメイズを“史上最高のボールプレーヤー”として推しつつも、最終的には「オオタニとメイズのどちらかを選ぶ必要はなく、ただそれぞれの違いを認識すればよいのだ」と提言。時代を彩る不世出の才能に対し「両者を見ることができた人たちはなんと幸運なのか」と惜しみない賛辞を送った。
(Full-Count編集部)